増刊号 周術期管理マニュアル—保存版
Ⅰ周術期管理・総論
術前リスクスコア
皆川 卓也
1,2
,
板野 理
1,2
,
篠田 昌宏
1,2
Takuya MINAGAWA
1,2
1国際医療福祉大学医学部消化器外科
2国際医療福祉大学成田病院消化器外科
pp.34-39
発行日 2025年10月22日
Published Date 2025/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800110034
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周術期管理における術前リスク評価
高齢化により高齢者の消化器外科の緊急手術が増加しており,特に90歳以上の手術もさらに増加すると予想される.かつては年齢のみで手術の可否が判断されていたが,現在では活動性や全身状態を含めた総合的な評価が求められている.また,高齢者は既往症やADL低下を伴うことが多く,急性腹症では限られた時間内での判断が必要となる.したがって,術前リスク評価は,合併症の予測・予防や治療方針の決定,患者・家族への説明などに役立ち,周術期において重要な役割を果たす.そこで,本稿では代表的な術前リスクスコアについて概説する.

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