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船橋市立医療センターは千葉県船橋市のほぼ中央に位置し,1983(昭和58)年に9診療科152床で開院しました.1993(平成5)年からは24時間体制で出動時から医師が同乗する,全国初となる「ドクターカー」の運用を開始し,1994(平成6)年には東葛南部保健医療圏で初めて三次救急を担う「救命救急センター」を開設しました.その後1996(平成8)年に「災害拠点病院」,2007(平成19)年に「地域がん診療連携拠点病院」,2010(平成22)年に「地域医療支援病院」,2023(令和5)年に「がんゲノム医療連携病院」の指定を受け,現在449床,標榜31科,常勤医師数146名で,人口約110万人の東葛南部地域における高度急性期病院としての役割を担っています.
外科は,消化器外科(スタッフ・後期研修医)12名で診療を行っており,心臓血管外科5名,呼吸器外科3名,乳腺外科7名は独立した診療科となっております.初期臨床研修医に対する教育や外科専門医プログラムによる基幹病院として,また千葉大学,東京科学大学の連携病院として専攻医に対する教育を行っております.年間手術数は,消化器外科で年間約660例行われており,全体の約64%が,da Vinciを使用したロボットや胸腔鏡・腹腔鏡の低侵襲手術で行われております.胃癌,大腸癌,膵腫瘍に対するロボット手術を行っており,これまで外科で100例以上,大きな合併症なく施行しています.また食道癌に対する胸腔鏡下手術,肝腫瘍に対する腹腔鏡下肝切除も行っています.日本内視鏡外科学会技術認定は4名,ロボット支援下認定プロクター2名が在籍し,安全に配慮し手術を施行するとともに,若手に対する教育も行っています.
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