巻頭言
リハビリテーション診療における標準訓練コードと新しい活動尺度の開発
三上 幸夫
1
1広島大学病院リハビリテーション科
pp.349
発行日 2026年4月10日
Published Date 2026/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220540040349
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近年,リハビリテーション診療では科学的根拠に基づく治療・支援が求められている.科学的根拠に基づくリハビリテーション診療を実践するためには,評価・訓練内容・アウトカムの標準化が必要である.しかし,これまでリハビリテーション診療における治療・支援の手法は標準化されておらず,標準化した訓練項目を定義することが喫緊の課題であった.また,評価指標も現状分析に基づいた新たな活動尺度の開発が急務となっている.
そこで,リハビリテーション手法に関しては,令和5(2023)年度より厚生労働科学研究費補助金(長寿科学政策研究事業)「要介護者に対する疾患別リハビリテーションから維持期・生活期リハビリテーションへの一貫したリハビリテーション手法の確立研究」が開始された.本研究班では,大項目と中項目で構成されるリハビリテーション手法に関する訓練コード案を作成した.そして,リハビリテーション科医師・関連専門職で構成されたエキスパートパネルに対してRAND/UCLA Delphi法を用いた横断調査を行い,訓練コードの適切性を検証した.最終的に,大項目10項目と中項目56項目が「適切」かつ「合意」に至り,リハビリテーション診療の介入手法に関する標準訓練コードが完成した1).本標準訓練コードは,臨床現場で一般的に利活用されている訓練内容を採用しており,本標準訓練コードのfeasibility検証でも良好な結果が得られ,リハビリテーション診療の現場で用いやすいことが示唆された.今後は本標準訓練コードを用いて,介護保険の生活期リハビリテーションマネジメントにおける介入手法の提供実態が明らかにされることが期待されている.
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