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実践講座 嚥下障害の評価の実際・5
経口摂取がまだ確立していない障害児の嚥下障害の評価
Evaluation of dysphagia in children with disabilities who has not yet eaten orally
田村 文誉
1
Fumiyo Tamura
1
1日本歯科大学附属病院口腔リハビリテーション科
1Division of Rehabilitation for Speech and Swallowing Disorders, the Nippon Dental University Hospital
キーワード:
障害児
,
経管栄養
,
誤嚥
,
感覚過敏
,
味覚刺激
Keyword:
障害児
,
経管栄養
,
誤嚥
,
感覚過敏
,
味覚刺激
pp.813-818
発行日 2025年8月10日
Published Date 2025/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530080813
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はじめに
経口摂取が確立していない状況というのは,非常に幅が広い.口から食べられない原因の主たるものが嚥下障害なのか,経口拒否(摂食拒否)なのか,また,低年齢児でこれから経口摂取移行がめざせるのか,あるいは成人期となり経口摂取移行がすでに困難な状態にあるのか,などさまざまである.摂食機能へのアプローチは,たとえ年齢が進んでいても,少しでも機能獲得する可能性を期待して行うが,やはり長期に経管栄養の状態が固定化していると変化を起こすのは困難をきわめる.そこで本稿では,乳幼児期に経管栄養から経口移行していくためのアプローチにフォーカスを絞り,摂食機能の評価に必要な定型発達(正常)の理解と,支援方法について解説する.

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