特集 —しっかり読んで自信をもとう!—下部尿路機能障害診療の実践ガイド
企画にあたって
—しっかり読んで自信をもとう!—下部尿路機能障害診療の実践ガイド
本田 正史
1
1松江赤十字病院 泌尿器科
pp.663
発行日 2026年8月20日
Published Date 2026/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523930800090663
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下部尿路機能障害の領域においては,過活動膀胱診療ガイドライン,女性下部尿路症状診療ガイドラインなど,各疾患に対するガイドラインが整備されています.これらのガイドラインが診療において重要な指針であることは論を俟ちません.しかし,診療ガイドラインは性質上,概論的な内容となっており,さまざまな背景を有する症例に対してそのまま当てはめることが難しいことも多く,下部尿路機能障害を専門としない医療従事者が,気軽に手に取り,実臨床ですぐに実践できるテキストは必ずしも多くありません.
下部尿路機能障害はQOL疾患であり,ただちに生命予後に影響を与えるケースが少ないため,今までの診療経験や先輩・同僚医師の診療を参考に,十分な確信が持てないまま,長年にわたり同様の診療を継続している場合もあるのではないかと推察されます.しかし,前立腺肥大症の治療においては,経尿道的前立腺吊り上げ術(UroLiftシステム)や経尿道的水蒸気治療(Rezumシステム)といったminimally invasive surgical therapy(MIST)が本邦でも導入され,数多くの治療選択肢が存在しています.尿道狭窄症についても,長い間,内尿道切開などの経尿道的治療が主流でしたが,尿道形成術の登場とその良好な成績により,その治療は大きく変わりつつあり,その他の下部尿路機能障害においてもさまざまな進化がみられます.

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