特集 神経因性膀胱の診断・治療,そしてケア―患者さんの悩みに対峙する
〈薬物療法〉
薬物療法のキホン―これがスタンダード
𠮷澤 剛
1
,
髙橋 悟
1
1日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野
キーワード:
神経因性下部尿路機能障害
,
薬物療法
Keyword:
神経因性下部尿路機能障害
,
薬物療法
pp.518-522
発行日 2025年6月20日
Published Date 2025/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523930790070518
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▶ポイント
・神経因性下部尿路機能障害の治療目標は,腎機能障害(水腎症や膀胱尿管逆流など)と症候性尿路感染の防止,尿失禁と生活の質の改善である.
・排尿筋過活動や低コンプライアンス膀胱には,抗コリン薬やβ3作動薬を使用するが,単剤で効果が不十分な場合には両剤の併用療法を検討する.
・排尿筋低活動には,排尿筋収縮力を増強させるコリン作動薬と尿道抵抗を低下させるα1遮断薬を併用する.
・排尿筋括約筋協調不全や非弛緩性尿道括約筋には,α1遮断薬を使用する.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.