特集 今のうちにしっかり理解 最新の前立腺癌診療と近未来予想図
〈治療〉
転移を有する前立腺癌へのアップフロント治療時代における局所介入
寺田 直樹
1
1福井大学医学部 泌尿器科
キーワード:
転移性前立腺癌
,
mPC
,
アンドロゲン受容体シグナル阻害薬
,
ARSI
,
局所放射線治療
Keyword:
転移性前立腺癌
,
mPC
,
アンドロゲン受容体シグナル阻害薬
,
ARSI
,
局所放射線治療
pp.72-75
発行日 2025年1月20日
Published Date 2025/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523930790010072
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▶ポイント
・アンドロゲン除去療法(ADT)にアンドロゲン受容体シグナル阻害薬(ARSI)を併用するアップフロント治療は,転移性前立腺癌(mPC)に対する標準治療の1つである.
・ADTに局所放射線治療を行うことは,転移量の少ないmPC患者に対する標準治療の1つであるが,アップフロント治療にさらに局所放射線治療を行うことで,mPC患者の予後が延長するかは明らかにされていない.
・どのようなmPC患者に対して,局所放射線治療や前立腺全摘術による局所介入が有用であるかについても結論が出ておらず,今後の研究結果が待たれる.
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.