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特集 脳とAI—脳科学と人工知能研究の未来
計算論的精神医学—デジタルツイン脳が拓く個別化精神科医療の未来
The digital twin brain:a new frontier in personalized computational psychiatry
高橋 雄太
1
,
山下 祐一
1
Takahashi Yuta
1
,
Yamashita Yuichi
1
1国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第七部
キーワード:
計算論的精神医学
,
デジタルツイン脳
,
AI駆動精神医学
,
仮想介入実験
,
個別化医療
Keyword:
計算論的精神医学
,
デジタルツイン脳
,
AI駆動精神医学
,
仮想介入実験
,
個別化医療
pp.36-40
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310770010036
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治療成績が伸び悩む現代精神医学は,診断体系や病態理解に根本的な課題を抱えている。この閉塞感を打破する可能性を秘めた新興の研究領域が“計算論的精神医学”である。これは,脳を一種の情報処理システムと捉え,その計算原理を数理モデルによって表現することで精神機能の障害を理解しようとする,脳科学とAI(artificial intelligence)研究が交差する学際領域である。
本稿では,計算論的精神医学が精神医療の基本課題にどのように取り組むのかを概説し,特に個人の脳をデジタル空間に再現する“デジタルツイン脳”技術がもたらす革新と,その先の“AI駆動精神医学”という未来像について,筆者らの最新の研究を交えて解説する。

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