増大特集 ワクチン開発
Ⅶ.サポート機関(京都大学)
構造ワクチン学による感染症ワクチン抗原のデザイン
逸見 拓矢
1
,
橋口 隆生
1
Hemmi Takuya
1
,
Hashiguchi Takao
1
1京都大学医生物学研究所ウイルス制御分野
キーワード:
ワクチン抗原デザイン
,
タンパク質構造
,
ワクチン抗原調整
,
マウスモデル
Keyword:
ワクチン抗原デザイン
,
タンパク質構造
,
ワクチン抗原調整
,
マウスモデル
pp.500-501
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050500
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近年実用化されたRSウイルスワクチンやCOVID-19ワクチンでは,抗原となるタンパク質に構造安定化変異を加えることで,prefusion構造を維持する工夫が施されている。こうした成果に至るまでには,ワクチン開発の失敗と,それを通して明らかになった課題があった。本稿では,RSウイルスワクチンの開発過程を振り返りながら,2つのワクチンにおいて構造情報に基づく抗原デザインが果たした役割と,筆者らによる新規抗原デザインの試みについて概説する。
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