増大特集 ワクチン開発
Ⅱ.フラッグシップ拠点(東京大学)
ワクチンをサイエンスしデザインできるUTOPIAを目指して
石井 健
1
Ishii J. Ken
1
1東京大学医科学研究所感染・免疫部門ワクチン科学分野
キーワード:
ロボット
,
呼気
,
細胞外小胞
,
モジュール化
,
100日ミッション
Keyword:
ロボット
,
呼気
,
細胞外小胞
,
モジュール化
,
100日ミッション
pp.404-405
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050404
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- 文献概要
2020年初頭以来猖獗を極めた新型コロナウイルスによるパンデミックは,mRNAワクチンという新しいタイプのワクチンの実用化と普及を軸に,臨床試験からワクチン接種行政に至るまでワクチンというキーワードで多くの破壊的イノベーションを世界規模で引き起こした。一方,現状はすっかり“のど元過ぎれば”の時期を通り越し,「ワクチンにはえらい目にあった,史上最大の薬害だ」という意見まで飛び交っている。
ワクチンへのconfidence,acceptance,hesitancyのはざまにおいて研究者や医療関係者,ワクチン開発や行政に関わる方々はもちろん,被検者,(副作用を含む)患者,家族,弁護士,企業,審査当局,そして社会,特に子どもたちとのコミュニケーションがこれまで以上に求められている。
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