増大特集 ワクチン開発
Ⅵ.シナジー拠点(長崎大学)
マラリアワクチンの現状と課題
金子 修
1,2
Kaneko Osamu
1,2
1長崎大学熱帯医学研究所原虫学分野
2長崎大学感染症研究出島特区・ワクチン研究開発拠点(VRDC)
キーワード:
マラリアワクチン
,
抗原多型
,
免疫記憶
,
スポロゾイト
,
赤血球抗原
Keyword:
マラリアワクチン
,
抗原多型
,
免疫記憶
,
スポロゾイト
,
赤血球抗原
pp.476-477
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050476
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2種類の熱帯熱マラリアワクチンがWHOの事前認証を取得し,アフリカ諸国で導入が進んでいる。一方で,抗原の多型性や免疫持続性といった課題が指摘されている。現在,弱毒スポロゾイトワクチンや赤血球期抗原Rh5を標的とする次世代ワクチンの開発も進展しているが,熱帯熱マラリア以外のマラリアに対するワクチン開発も今後の重要な課題である。
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