海外に行くと言われたら-渡航前後の医学的問題について
渡航前ワクチンと予防投薬
竹下 望
1
1国立国際医療研究センター国際感染症センター 総合感染症科
キーワード:
ワクチン
,
黄熱
,
肝炎-A型
,
肝炎-B型
,
狂犬病
,
狂犬病ワクチン
,
日本脳炎
,
病歴聴取
,
マラリア
,
免疫化計画
,
予防接種
,
B型肝炎ワクチン
,
マラリアワクチン
,
化学予防
,
リスク評価
,
A型肝炎ワクチン
,
黄熱ワクチン
,
日本脳炎ワクチン
,
旅行医学
Keyword:
Encephalitis, Japanese
,
Immunization Schedule
,
Hepatitis A
,
Hepatitis B
,
Malaria
,
Medical History Taking
,
Rabies
,
Rabies Vaccines
,
Yellow Fever
,
Vaccination
,
Vaccines
,
Hepatitis B Vaccines
,
Malaria Vaccines
,
Chemoprevention
,
Risk Assessment
,
Japanese Encephalitis Vaccines
,
Yellow Fever Vaccine
,
Hepatitis A Vaccines
,
Travel Medicine
pp.895-901
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017209328
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海外渡航における病気への予防として,生活指導,ワクチン,予防内服があげられる.いずれも受診者の旅行におけるリスクを評価するには,(1)加療中疾患,投薬,既往歴,これまでのワクチン接種状況といった受診者の健康状況,(2)地域,期間,活動内容などの旅行内容の情報が重要となる.リスク評価を行ったうえで,推奨ワクチンを決定したら,渡航までの期間と予算などを勘案して受診者と接種するワクチンを決定する.また,これを,最新の定期接種の内容から不足しているものに対する情報提供と追加接種の重要な機会と考えたい.マラリアの予防については,予防内服の説明も重要であるが,適切な虫除け薬の説明と防蚊対策と発熱時の対応に対する説明を忘れないようにする.
©Nankodo Co., Ltd., 2017