Japanese
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特集 AIにより加速する生体分子デザイン
Ⅳ.機能核酸デザイン
機械学習によるRNAファミリー配列の設計
Design of RNA family sequences by machine learning
角 俊輔
1,2,3
Sumi Shunsuke
1,2,3
1東京大学定量生命科学研究所
2京都大学iPS細胞研究所
3早稲田大学理工学術院
キーワード:
合成生物学
,
RNAデザイン
,
生成モデル
,
ハイスループット実験
Keyword:
合成生物学
,
RNAデザイン
,
生成モデル
,
ハイスループット実験
pp.159-163
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760020159
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合成生物学は,工学的アプローチによって新たな生命現象をつくり出す分野である。その一つのアプローチとして,人工のタンパク質やRNAから構成される遺伝子回路の設計が行われてきた。特に近年では,タンパク質の機械学習が急速に発展したことにより,機械学習による人工タンパク質の設計が盛んに行われつつある。一方,機械学習による人工RNA設計は遅れをとっている。RNAは遺伝子発現の調整や触媒機能,分子センサーとして多様な役割を持つため,目的の機能を備えた人工RNAの設計は合成生物学における重要課題である。本稿では,機械学習によるRNA配列設計に焦点を当て,筆者らの取り組みやその周辺について概説する。

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