増刊号 眼科診療のピットフォールあるある—対応スキル爆上げのヒント
8.視神経・神経眼科
視神経炎—紹介のタイミングと予後を変える最新治療
中馬 秀樹
1
1宮崎大学医学部眼科学教室
キーワード:
視神経炎
,
NMOSD
,
早期診断加療
,
生物学的製剤
Keyword:
視神経炎
,
NMOSD
,
早期診断加療
,
生物学的製剤
pp.246-251
発行日 2025年10月30日
Published Date 2025/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037055790790110246
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はじめに
視神経炎にはさまざまな原因があり,原因に応じた早急な治療が必要な疾患である。患者が症状を自覚し,近医を受診してから加療,管理まで,慎重に,的確に,効率的な診療を心がける。視神経脊髄炎スペクトラム障害(neuromyelitis optica spectrum disorders:NMOSD)は日本人に多く,また視神経炎のみで発症することも多い。視力低下が重篤で,加えて治療後の視力予後も悪く,早急な急性期治療に加えて再発させない維持療法が必要である1)。本稿では視神経炎のなかでも特にNMOSDの診療について,ピットフォールも含め解説したい。

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