症例
視神経炎を反復し、ステロイド治療が奏効した抗myelin oligodendrocyte glycoprotein抗体陽性視神経炎の1例
徳島 香央里
1
,
安部 信平
,
北村 裕梨
,
箕輪 圭
,
神保 圭佑
,
遠藤 周
,
青柳 陽
,
春名 英典
,
中村 明雄
,
高橋 利幸
,
金子 仁彦
,
清水 俊明
1順天堂大学 医学部小児科
キーワード:
IgG
,
Methylprednisolone
,
再発
,
MRI
,
自己抗体
,
視神経炎
,
パルス療法(薬物療法)
,
静脈内注入
,
Myelin-Oligodendrocyte Glycoprotein
Keyword:
Infusions, Intravenous
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Methylprednisolone
,
Optic Neuritis
,
Immunoglobulin G
,
Autoantibodies
,
Recurrence
,
Myelin-Oligodendrocyte Glycoprotein
,
Pulse Therapy, Drug
pp.1849-1853
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021117187
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9歳女児。左眼の視力低下(1.0→0.04)を主訴に、視神経炎の診断にてIVMPを行った。治療により左眼視力は1.0に改善したが、後療法のPSL内服中止から2週間後に右眼の視神経炎を反復し、IVMPを施行するも改善せず、第4病日に入院となった。頭部MRIを行ったところ、白質病変を認め、更に精査にて抗myelin oligodendrocyte glycoprotein抗体陽性視神経炎と診断された。PSL投与を再開することで右眼の視力は0.04から1.2まで改善したが、中心暗点が残存したため第31病日からIVIG療法を施行した。その結果、中心暗転は軽快し、第40病日に退院となった。
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