今月の表紙
Morgagni白内障
八木 莉音
1
,
西口 康二
2
1自治医科大学附属さいたま医療センター眼科
2名古屋大学
pp.427
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037055790790040427
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- 文献概要
症例は70歳,男性。両眼に進行した白内障を認めたため,当院を受診した。当院での初診時視力は右手動弁であった。右眼は水晶体皮質が乳白色に液化し,その中に硬化した核が沈下した状態を認め,Morgagni白内障と診断された。右眼の白内障手術を行ったところ,下方のZinn小帯がはずれており,超音波水晶体乳化吸引中に後囊破損を認めたため,残存核は囊外摘出し,経毛様体扁平部硝子体切除を追加し眼内レンズ(IOL)を強膜内固定した。術後1か月の視力は(0.4),IOL固定は良好であった。
撮影にはズームスリットランプRS-1000(ライト製作所)を用いた。液化した皮質が光の屈折や散乱を引き起こす可能性があるため,スリット光を適切な強度に調整し,拡散光を用いて撮影した。背景との明暗差を強調することで核の色や液化部分を際立たせるため,背景照明をLowにし,水晶体全体がフレームに収まるように倍率を7.5倍にして撮影した。Morgagni白内障は水晶体内の核が重力により下部に位置していて,液化皮質が動く可能性があるため,患者の固視を促し,迅速に観察,撮影するように心がけた。
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