連載 ヒトとモノからみる公衆衛生史SEASON 2・8
人々の暮らしを舞台にした西陣の「地域医療史」—医療にかかれない人々に医療を
西沢 いづみ
1
1立命館大学地域健康社会学研究センター
pp.165-169
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870900020165
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はじめに
前号では、京都・西陣地域において、住民による事業税撤廃運動と医療者による医療の民主化運動が合流し、健康を守る運動となって住民立の白峯診療所(以下、白峯)が開設されたことを述べた。今回は、白峯の医療扶助の申請支援活動と後身の堀川病院に結成された住民組織「助成会」の役割や病院運営の特徴を住民や医療者に注目し述べていく。
西陣地区では、1950年に白峯診療所(小川学区)の他、仁和(にんな)(仁和学区)・柏野(かしわの)(柏野学区)・待鳳(たいほう)(待鳳学区)の各診療所が住民立で設立され(図1)1)、この4つの診療所が核となって、同年、関西民主的病院診療所連合会京都支部が作られた2)。現在の京都民主医療機関連合会の前身である。

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