連載 [ルポ]訪問看護はいま・2
京都西陣の人々の健康を守る—訪問看護の先導役・堀川病院
宮崎 和加子
1
1柳原病院地域看護課
pp.440-445
発行日 1992年5月1日
Published Date 1992/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900633
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第2回目は,まず訪問看護の老舗から見てみようということで京都の堀川病院にお伺いした.堀川病院の居宅療養部の活動のことを初めて聞いたのは,1978年,たぶん全国ホームケア研究会での報告ではなかっただろうか.その時以来,堀川病院の訪問看護の活動に関心を持ち続けてきた.また元院長である早川一光先生の印象深い往診・痴呆老人に対する講演にうっとりとし,「ぼけ老人をかかえる家族の会」発足と次々に前に進む活動に常に目を見張ってきた.こうしたことから,一度はぜひ見学したいという思いが今回かなった.私からみると,堀川病院は「すばらしい先輩であり,よきライバル」と認識している.失礼と知りつつも厳しい質問をいろいろさせていただいた.
応待していただいたのは居宅療養部婦長の桐島世津子さんと事務の斎藤貞夫さんで,いろいろお話を伺った後で訪問看護婦の藤永睦美さんに同行し,2軒のお宅を訪問した.
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