特集 公衆衛生と死—よりよい死を迎えるために公衆衛生は何ができるか
公衆衛生教育に死生学を導入する意義と展望
植田 美津恵
1,2
1東京通信大学人間福祉学部
2愛知医科大学医学部
キーワード:
公衆衛生教育
,
死生学
,
死生観
,
人間の尊厳
,
グリーフケア
Keyword:
公衆衛生教育
,
死生学
,
死生観
,
人間の尊厳
,
グリーフケア
pp.156-163
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870890020156
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◆現在の公衆衛生教育においては、死は統計指標や終末期医療の一端として語られることが多いが、現代の多死社会を鑑み、総体的に死を考える必要性が高まっている。
◆死を取り巻く社会情勢や価値観が大きく変化し、臨床現場でも従来の死の捉え方では対応が困難である事例が増えている。
◆有資格者が学ぶ公衆衛生教育に死生学を取り入れることで、自らの死生観を確立するとともに、人間の尊厳を尊重する人材育成を目指し、対人援助に生かすことが重要である。
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.