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臨床検査技師が知っておくべき2024年改訂版 産科DIC診断基準
川﨑 薫
1
1近畿大学医学部産科婦人科学教室
pp.498-500
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540050498
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はじめに
わが国では,基礎疾患および臨床症状に基づいて播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation:DIC)を診断し,速やかに治療を開始することを理念として作成された「産科DICスコア」が長年にわたり使用されてきた.産科DICスコアは産科救急の現場で広く普及したが,スコアの煩雑さ,凝固線溶検査の迅速な実施が可能な施設の増加,加えてスコア内に当時研究段階であった検査項目が含まれていたことから,2022年に日本産婦人科・新生児血液学会ワーキンググループと日本産科婦人科学周産期委員会の合同委員会により暫定版 産科DIC診断基準として改定され,2024年に「2024年改訂版 産科DIC診断基準」として発表された(表1)1).
本稿では,診断基準の背景となる病態,スコアリングの構成,臨床的有用性について解説する.

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