Japanese
English
特集 遠ざけずにもっと知ろう!—小脳橋角部腫瘍
Editorial
Editorial
河野 道宏
1
1東京医科大学 脳神経外科学分野
pp.611
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126030530040611
- フリーアクセス
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
聴神経腫瘍に代表される小脳橋角部腫瘍は,その稀少さに加えて,腫瘍が多くの脳神経と接触しているという特徴からその手術は高難度とされ,多くの脳神経外科医からとかく敬遠されやすい傾向があります.術中モニタリングや頭蓋底手術アプローチなど,この分野ならではの特殊な要素も手術に必須とされ,これらも苦手意識を助長する要因になっているものと考えられます.そこで本特集では,主にこれからの時代を担っていく若手医師に向けて,この分野の専門家たちから理解しやすい解説をしていただきました.
第1章では,総説の後に小脳橋角部腫瘍の画像検査,術前の神経耳科的検査,術前塞栓術,術中モニタリングや頭蓋底外科における止血法について,解説していただきました.また,最近の術前シミュレーションの進歩はめざましく,モニタリングの進歩とともに手術成績の向上に役立っていると考えられ,焦点を当てました.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.