今月の主題 苦手感染症の克服
新型インフルエンザ
Editorial
高山 義浩
1,2
1佐久総合病院総合診療科
2厚生労働省健康局結核感染症課新型インフルエンザ対策推進室
pp.607
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103860
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新型インフルエンザは,毎年流行を繰り返してきたインフルエンザウイルスとは表面の抗原性が全く異なる新型のウイルスが出現することにより,およそ10~40年の周期で発生している.ほとんどの人が新型のウイルスに対する免疫をもっていないため,世界的な大流行(パンデミック)となり,大きな健康被害とこれに伴う社会的影響をもたらすことが懸念されている.
20世紀では,1918年に発生したスペインインフルエンザの大流行が最大で,世界中で約4千万人が死亡したと推定されており,わが国でも約39万人が死亡している.また,1957年,1968年にもそれぞれ流行があり,さまざまな混乱が記録されている.
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