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脳神経外科手術は,神経画像診断法の発展とともに著しく向上してまいりました.21世紀に入ると,デジタル化された画像データを異なる機器間で容易にやり取りできるようになり,術中ナビゲーションや術中画像撮像機器といった支援技術として,神経画像の手術への応用が加速しました.画像加工のソフトウェアの充実とコンピュータの性能向上により,高解像度の三次元画像も瞬時に作成できるようになり,それを応用した手術シミュレーションも,術前のルーティンの1つとして各施設で行われていることと思います.撮像画像の活用だけではなく,術野そのものを映し出す映像技術も発展し,その解像度はHD(high definition)から4Kが一般的となり,ディスプレイに投射した映像を見ながら手術を行う外視鏡手術が手術顕微鏡をしのぐ勢いにもあります.そして,画像による解剖学的情報だけでなく,神経モニタリング情報なども含めて手術に関する多くの情報を,進行中の術野映像とともに一望できるようにする工夫も進み,われわれ脳神経外科医の脳と目と手は,術中に仮想空間と現実空間の両方を行ったり来たりしながら,手術をより安全かつ確実に遂行できるようになってまいりました.さらには,AI(artificial intelligence)やロボット支援技術の導入も少しずつ見え始めてきている現状です.
本特集では,脳神経外科領域の多岐にわたる画像・映像の手術室における活用方法について,それぞれ積極的に取り組んでいるご施設より紹介していただき,その活用の実際やポイント,有効な症例やピットフォール,そして今後の展望に至るまでを言及していただきました.読者の皆さんに各分野における最先端を理解していただくことを目的としていますが,自分の領域外での独自の取り組みを横断的に知り,刺激を受けることで,また新たなアイディアが生まれてくることにも期待をしています.
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