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はじめに
「意志ある学び」を実現する:だからプロジェクト学習を導入!
本校のプロジェクト学習(Project-based Learning、以下、PBL)は、「意志ある学び—未来教育プロジェクト学習」を提唱している次世代教育クリエーターの鈴木敏恵先生の指導のもとに、2020年にスタートしました図1。現在、本校のカリキュラムにPBL、ポートフォリオを織り込んでいます図2。その中から、本校で実践している、『人体』を“臨床 総合知”として捉えるライフプロジェクトの実際を紹介します。
PBLを実践する鈴木先生と出会って、ハッとしたことが3つあります。それは「熱量」と「学生の成長を願い信じること」、そして何より、学校の全体カリキュラムへ「意志ある学び—プロジェクト学習」を導入することで、学生が見事に自分たちで成長するということです。
1つ目の鈴木先生の圧倒的な熱量とは、学生に本気で向き合う姿勢です。本校の教員に対しても学生に対しても、同じように本気で向き合い、ものごとを徹底的に追及する「熱量」に感嘆しました。
2つ目の学生の成長を願い信じる力は、先生の大切にされている「対話コーチング」で発揮されていました。「それは、なぜ?」「その情報、どこにあるの?」と、純粋なまなざしで繰り返される問いは、フラットな姿勢で行われていました。この言葉は学生が「自分から情報へ手を伸ばす」という能動的なアクションを促し、情報が根拠あるものか確実に確認する習慣を身につけさせます。学生の力を引き出すコーチングのすごさを感じました。「与える学び」から「意志ある学び」へ変革するには、教員が変わらなければならないと強く感じた瞬間でした。「教え込む」から、学生を信じて「待つ」ことの大切さを教えていただきました。
3つ目に、「意志ある学び—プロジェクト学習」を導入することで、学生は自ら「目的のために知識や情報獲得する力」、そして仲間と「対話しながら考える力」を高めます。そこで行われる「知の授受」は、見事に学生相互を成長させていきます。これが、PBLの仕掛けなのだと思いました。
自分たちの看護教育を見直し、本校の教育目標の1つである「ビジョンを描き、学び続けることができる」を叶えるには、「PBL」と「ポートフォリオ」「対話コーチング」を三位一体で融合させるのが最も解決に適していると考えました。

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