特集 シン・教務主任 これからの学校管理者に求められること
―総括―これからの学校管理者に求められる役割とは―看護職が学校管理者になる意味を考える
水方 智子
1,2
1パナソニック健康保険組合立松下看護専門学校
2一般社団法人日本看護学校協議会
pp.188-194
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660020188
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保健師助産師看護師学校養成所指定規則では、「別表三に掲げる各教育内容を教授するのに適当な教員を有し、かつ、そのうち8人以上は看護師の資格を有する専任教員とし、その専任教員のうち1人は教務に関する主任者であること」とある。また、看護師等養成所の運営に関する指導ガイドラインには、「養成所の長及びそれを補佐する者 」について、「(1)養成所の長が兼任である場合又は2以上の課程を併設する場合には、長を補佐する専任の職員を配置することが望ましいこと。(2)養成所の長を補佐する専任の職員を置く場合は、長又は長を補佐する専任の職員のいずれかは看護職員とすること」とある。すなわち、主任者(以下、教務主任)は専任教員要件を満たしている者であることが定められているが、長(以下、学校長)または長を補佐する専任の職員(以下、副学校長)が専任教員要件を満たす看護職(以下、看護教員)であるとは限らない。よって、施設の看護部長が副学校長職になる場合もあるが、近年は看護教員が学校長および副学校長になる学校が増えてきている印象がある。では、看護職が学校長または副学校長になる意味は何だろうか。

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