特集 肺炎の診断・診療エクセレンス
肺炎の診断をどうするか?
Gram染色からアプローチする肺炎診療
山本 剛
1,2
1大阪大学大学院医学系研究科変革的感染制御システム開発学寄附講座
2大阪大学医学部附属病院感染制御部
キーワード:
喀痰Gram染色
,
診断エクセレンス
,
DxEx
,
起因菌の推定
,
過剰診断の防止
,
抗菌薬適正使用
Keyword:
喀痰Gram染色
,
診断エクセレンス
,
DxEx
,
起因菌の推定
,
過剰診断の防止
,
抗菌薬適正使用
pp.2241-2247
発行日 2025年12月10日
Published Date 2025/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620132241
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Point
◎Gram染色は肺炎診療の診断精度を高め,非感染性疾患の過剰診断や不適切抗菌薬投与を防ぐための重要な診断ツールである.
◎喀痰の品質評価(Geckler分類)は,多核白血球や扁平上皮を確認することで,起因菌の推定精度を向上させ,診断の信頼性を高める.
◎Gram染色に基づく診療は,診断エクセレンス(DxEx)の実践を促進し,治療期間の短縮や医療コストの削減を含めた抗菌薬適正使用を推進する.

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