Japanese
English
特集 炎症性腸疾患―治療における最近の進歩
潰瘍性大腸炎の内科的治療―白血球系細胞除去療法の効果と問題点
Recent topics and clinical updates of the extracorporeal leukocyte removal therapy,a novel non-steroidal therapy,for active ulcerative colitis patients
福永 健
1
,
福田 能啓
1
,
松本 譽之
1
Ken Fukunaga
1
1兵庫医科大学総合内科学下部消化管科
キーワード:
白血球除去療法
,
潰瘍性大腸炎
,
免疫調整
,
大腸内視鏡
,
自己免疫
Keyword:
白血球除去療法
,
潰瘍性大腸炎
,
免疫調整
,
大腸内視鏡
,
自己免疫
pp.851-857
発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100131
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:潰瘍性大腸炎(UC)患者に対する新しい内科的非ステロイド治療である体外循環白血球系細胞除去療法(ELRT)について,現在主流であるフィルター式白血球除去療法(LCAP)とビーズ式顆粒球吸着療法(GCAP)を中心に外科治療との位置関係に重点をおいて解説する.ELRTの施行決定や使い分け,および再燃性の予測に大腸内視鏡検査による局所評価が重要であり,劇・重症例はもちろん,難治例のステロイド減量や待機手術導入の目的でも外科との密接な連携が必須である.ELRTは優れた臨床効果と高い安全性を両立した稀有な例であり,今後のさらなる開発とエビデンスの蓄積によって世界に発信できる新しい治療法としての確立が期待される.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.