Japanese
English
症例報告
青年期女子に生じたcranial fasciitisの1例
A case of cranial fasciitis occurring in an adolescent woman
曽田 朋子
1
,
髙井 彩也華
1
,
端本 宇志
1
,
佐藤 貴浩
1
Tomoko SOTA
1
,
Sayaka TAKAI
1
,
Takashi HASHIMOTO
1
,
Takahiro SATOH
1
1防衛医科大学校皮膚科学講座
1Department of Dermatology, National Defense Medical College
キーワード:
cranial fasciitis
,
nodular fasciitis
,
結節性筋膜炎
Keyword:
cranial fasciitis
,
nodular fasciitis
,
結節性筋膜炎
pp.231-235
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730800030231
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要約 17歳,女性.2か月前に右前頭部に特に誘因なく皮下結節が出現し当科を受診した.結節は約2cm大で表面に発赤があり,圧痛を伴っていた.単純MRIではT2強調画像と拡散強調画像で高信号の骨浸潤のない結節であった.病理組織学的所見では紡錘形の線維芽細胞様細胞が不規則に錯綜して増生し,出血像と多核巨細胞を伴い,腫瘍細胞はαSMA陽性.AE1/3,デスミン,S100蛋白,CD34,PGM1陰性,Factor ⅩⅢa陰性.腫瘍の局在と病理所見よりcranial fasciitis(CF)と診断した.術後1年で再発はない.CFは現在ではnodular fasciitis(NF)の一亜型として考えられており,特に皮膚科以外の領域からの報告では,発症年齢,骨破壊の有無や病理組織学的所見での骨細胞の有無にかかわらず,頭部に発生したNFをCFとしている.青年期以降発症のCFはこれまで国内外で6例と稀であり,罹病期間が長いほど骨破壊をきたしやすい傾向がある.自験例は発症初期に切除しており,骨破壊は認めていない.診断確定のためにも,速やかな切除が望ましい.

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