原著
Necrotizing fasciitis
渡辺 進
1
,
木下 誠一
2
Susumu WATANABE
1
,
Seiichi KINOSHITA
2
1倉敷中央病院皮膚科
2倉敷中央病院外科
1Department of Dermatology, Kurashiki Central Hospital
2Kurashiki Central Hospital
pp.281-284
発行日 1975年4月1日
Published Date 1975/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201415
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症例は68歳の主婦.左膝の激痛に始まり,左大腿,左下腿に紅斑,水疱,壊死を来し,約10日間で左大腿より左下腿に広範囲な壊死を来した.壊死部を切除したところ筋肉,筋膜が露出した.貧血が強くなり,白血球増加及び核左方移動がみられ,ASLO 2500T.U.で溶連菌感染を思わせた.強力に抗生剤投与,輸血,輸液を行ない,壊死部にメッシュスキングラフトを行ない軽快したが血清肝炎を併発した1例を病名の考察と共に報告した.
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