マイオピニオン
生成AI時代の医学教育に貢献するための私的取り組み—動画チャンネルとコーチング
山本 明美
1
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
1旭川医科大学皮膚科学講座
pp.802-803
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790110802
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1. はじめに
これまでの医学教育は,紙媒体の教科書を用いた自己学習,主にスライドや配付資料を用いた座学の講義,そして実際の患者さん相手の臨床実習やOn the Job Trainingという三本柱で成り立ってきました.しかし,生成AI,仮想現実,拡張現実,複合現実,そして高速ネットワーク技術が融合する未来において,この伝統的な構造は根本から解体され,再構築されるでしょう.
これに伴い,例えば20年後の医学・医療系教育は,「何を教えるか」という知識伝達中心のモデルから,「どのような能力を構築し,人間としてどのように振る舞うか」という能力構築と倫理観の涵養を中心としたモデルへの劇的なパラダイムシフトを遂げていると予想されます.本稿ではそのような時代を迎える医療者の皆さまに貢献するための私的取り組みを2つ紹介させていただきます.
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