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創傷治癒コンセンサスドキュメント―手術手技から周術期管理まで―

創傷治癒コンセンサスドキュメント―手術手技から周術期管理まで―
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筆頭著者 日本創傷治癒学会 ガイドライン委員会 (編)

全日本病院出版会

電子版ISBN 978-4-86519-260-5

電子版発売日 2019年6月17日

ページ数 276

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-86519-215-5

印刷版発行年月 2016年4月

DOI https://doi.org/10.24550/9784865192155

書籍・雑誌概要

手術創をキレイに治すための“99のステートメント”について、創傷治癒コンセンサスドキュメント作成ワーキンググループにアンケートを実施。
その詳細な結果とともに、ステートメントにどの程度エビデンスがあるか、どの程度推奨できるか、手術創をキレイに治すスペシャリストが解説!

目次

総 論
皮膚切開法
ドレーン
閉 創
縫合・ドレッシング
医療用テープによるスキン-テア(皮膚裂傷)の予防
感染対策
瘢痕の予防
 
ステートメント
ステートメント1
欧米のガイドラインは必ずしも日本にはあてはまらない
ステートメント2
皮下脂肪の厚さもしくはBMIが高値だと,術後創部合併症の発生率は高くなる
ステートメント3
栄養状態の改善を行ってから手術をすると創傷治癒遅延の発症頻度を低下できる
ステートメント4
感染は創部治癒遅延の原因となる
ステートメント5
手術部位感染サーベイランスを実施し感染の頻度を把握することが重要である
ステートメント6
術前は剃毛ではなく除毛がよい
ステートメント7
剃毛(除毛)は必要最小限にとどめる
ステートメント8
剃毛(除毛)は術直前に行う
ステートメント9
腹部の手術では,臍処置は徹底的に行う
ステートメント10
術野の消毒の有無は創感染に影響を与えない
ステートメント11
術野皮膚の体液(尿など)はシャワーなどで物理的に除去しておく
ステートメント12
MRSA保菌者に対して術前に除菌を行うことで,術後感染性合併症は減少する
ステートメント13
抗菌薬療法の専門家がいる施設は耐性菌が多い
ステートメント14
術前の禁煙は,術後の創傷治癒遅延のリスクを減少する
ステートメント15
術前の禁煙は,創感染の予防効果がある
ステートメント16
大腸手術の術後感染症予防薬は必ずしも嫌気性菌を目標としなくてもよい
ステートメント17
大腸癌手術前の大腸プレパレーションの有無はsurgical site infectionの発生に影響を与えない
ステートメント18
脳神経外科手術においても,術後整容に気を配ることが要求される
ステートメント19
頭部手術では,術前洗髪をすれば剃毛は必要ない
ステートメント20
手術部入口床の吸着マットは,ある程度効果がある
ステートメント21
手術の手洗いでは,ブラシは不要である
ステートメント22
手術の手洗いは,水道水で十分である
ステートメント23
手術時の清潔覆布は十分な性能を有した不織布を用いる
ステートメント24
局所麻酔下小手術に用いる麻酔薬にはエピネフリンが入っていた方が,術後血腫が減少する
ステートメント25
術中のアトラウマティックな操作は術後の創部治癒を改善する
ステートメント26
電気メスによる切開は,メスなどの鋭的切開よりも創傷治癒が障害される
ステートメント27
頭部手術の皮膚切開は,毛流に沿って行う
ステートメント28
頭部手術において皮膚・帽状腱膜切開線,骨窓,硬膜切開線は,それぞれ重ならないようにする
ステートメント29
切開線直下には,チタンなどの異物を置かないようにデザインする
ステートメント30
術中低体温はsurgical site infectionのリスクファクターである
ステートメント31
術後低酸素はsurgical site infectionのリスクファクターである
ステートメント32
術中・術後の血糖管理でsurgical site infectionは減少する
ステートメント33
手術侵襲が大きくなると創傷治癒は遅延する
ステートメント34
動脈閉塞のある人の下肢の壊死組織は,感染がなければ切除しない方がよい
ステートメント35
歯牙による口唇貫通創は縫合閉鎖せず開放のまま治療する
ステートメント36
腹腔内の結紮には吸収糸を用いる方がよい
ステートメント37
腹腔鏡下手術は開腹手術と比較して術後surgical site infectionの発生頻度を低減する
ステートメント38
食道再建における縫合不全の最大の原因は,血流障害である
ステートメント39
消化管手術後のドレーン留置は感染のリスクを高める
ステートメント40
腹腔内留置ドレーンは,最少数にとどめる
ステートメント41
腹部手術において,開放式ドレーンより閉鎖吸引式ドレーンの方がよい
ステートメント42
予防的ドレーンの材質・形状・留置位置により術後深部surgical site infectionの発生頻度と発生した場合の重症度が異なる
ステートメント43
閉創(表層縫合以外)には吸収糸を用いる方がよい
ステートメント44
胸部外科準清潔手術においては閉創の糸による創感染率に差はない
ステートメント45
創閉鎖時には皮下縫合を行った方がよい
ステートメント46
肥満者の腹部切開閉腹時には,皮下脂肪縫合よりも閉鎖吸引式ドレーン挿入の方がよい
ステートメント47
皮下ドレーンを留置し,一次閉鎖する場合には閉鎖吸引式よりも開放式ドレーンの方がsurgical site infection発生率は低い
ステートメント48
汚染手術において皮下ドレーンを留置して閉創するよりも開放創として予防的洗浄を行う方がsurgical site infection発生頻度が低い
ステートメント49
チタンメッシュは,死腔をつくる環境では使用しない
ステートメント50
手術創の創感染を減らすには,筋膜・腹膜をoriginal positionに戻すように縫合することが重要である
ステートメント51
筋層縫合では,筋膜レイヤーを縫合する
ステートメント52
真皮や皮下組織の縫合における撚り糸の使用は,surgical site infectionの発生率を上げる
ステートメント53
真皮縫合はsurgical site infectionの発生率を下げる
ステートメント54
消化管術後の腹壁surgical site infection発生率は真皮縫合よりステープラー閉鎖の方が高い
ステートメント55
消化管術後の皮下ドレーン短期留置は腹壁surgical site infection発生率を低下させる
ステートメント56
準清潔手術においても閉創前に創洗浄をするべきである
ステートメント57
開腹術における腹壁閉鎖では,筋膜連続縫合の方が筋膜結節縫合に比して腹壁瘢痕ヘルニア発生率が低い
ステートメント58
汚染・感染の手術では筋膜縫合は,連続縫合よりも結節縫合が適している
ステートメント59
人工肛門閉鎖の際,「環状閉鎖(半閉鎖/不完全閉鎖)」は「単純縫合(完全閉鎖)」に比してsurgical site infection発生率が低い
ステートメント60
一次縫合創を手術室で被覆する場合,創部周囲を生理食塩水で拭き取るのみで,消毒は必要ない
ステートメント61
術当日の抗菌薬投与は3時間毎が推奨されている
ステートメント62
消化管手術後の予防的抗生剤は術後3日目まで使用する
ステートメント63
頭頸部の手術では術直後に洗髪することが望ましい
ステートメント64
浸出液が出ていないことが確認できれば,ガーゼ(ドレッシング)交換は不要である
ステートメント65
創部血液は,術後早期にガーゼ(ドレッシング)交換により除去した方がよい
ステートメント66
ドレーン刺入部の皮膚消毒は不要である
ステートメント67
被覆材は創の状態を観察できるものが望ましい
ステートメント68
全抜糸の前日以前に半抜糸を行うことに医学的な意味はない
ステートメント69
体腔内に閉鎖式ドレーンを挿入中であってもシャワー浴は可能である
ステートメント70
術後の創部,ドレーン刺入部に滅菌素材を使用する必要はない
ステートメント71
予防的ドレーンは,できるだけ早期に抜去する
ステートメント72
感染創は消毒より洗浄が有効である
ステートメント73
清潔創・汚染創・感染創を問わず,創傷は消毒しない方がよい
ステートメント74
感染創にスルファジアジン銀含有クリームは有効である
ステートメント75
感染創に精製白糖・ポビドンヨード軟膏は有効である
ステートメント76
感染創に対し,銀含有創傷被覆材は有効である
ステートメント77
創部に耐性菌(MRSAなど)を保菌している患者は隔離すべきである
ステートメント78
1週間以上留置した腹腔内ドレーンは,抜浅(2~3cm)を行ってから完全に抜去する
ステートメント79
腱や骨の露出部では湿潤療法による治療は推奨されない
ステートメント80
皮膚汚染創においても塩基性線維芽細胞増殖因子bFGFスプレーを使用してもよい
ステートメント81
塩基性線維芽細胞増殖因子bFGFスプレーを使用する場合でも,湿潤環境を維持する必要がある
ステートメント82
Ⅲ度熱傷にもハイドロコロイドドレッシング材は有効である
ステートメント83
Superficial temporal artery-middle cerebral artery anastomosis手術における術後管理では,湿潤環境での創傷被覆が望ましい
ステートメント84
肝硬変など肝機能低下例(アルブミン低値例)では抜糸時期を遅らせるべきである
ステートメント85
皮膚欠損を伴わない通常の縫合創に対しても,創傷被覆材の使用が推奨される
ステートメント86
術後第3病日以降の被覆材は不要である
ステートメント87
縫合糸膿瘍は,縫合糸を除去すべきである
ステートメント88
創部の抜糸,抜鈎後は,肥厚性瘢痕予防のため,テープなどで3か月以上固定する
ステートメント89
吸収糸を用いて真皮縫合を行うと肥厚性瘢痕の発生率は低下する
ステートメント90
瘢痕の質をよくするためには,創部皮下縫合は,真皮縫合をせず,皮下脂肪を合わせるだけにとどめる方がよい
ステートメント91
乳児では,創縁をlayer-to-layerで縫合することにより,瘢痕部の陥凹変形を防ぐことができる
ステートメント92
抜糸・抜鈎までの期間が1週間を超えると,瘢痕の質は落ちる
ステートメント93
帝王切開における腹部切開は,横切開よりも縦切開の方が,肥厚性瘢痕・ケロイドの発生率が高い
ステートメント94
術前・術後の経腸栄養による栄養管理は,術後のsurgical site infection発症頻度を低減する
ステートメント95
早期経腸栄養は静脈栄養より創傷治癒を促進する
ステートメント96
免疫抑制剤の投与は早期創傷治癒を促進する
ステートメント97
術直前のグロブリン製剤の投与は,創感染の予防効果がある
ステートメント98
HMB含有アミノ酸製剤にはsurgical site infection発生抑制効果もある
ステートメント99
低アルブミン血症患者の創傷治癒促進目的のアルブミン投与は有効である
 
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