書籍・雑誌概要

別居・離婚・再婚家族と子どもへの支援 「3組に1組」の離婚と共同親権時代へ。複雑化する家族の課題に、心理、法律、社会が協働して、子どもたちの未来を支援する。

目次

［巻頭言］
出会い，別れ，家族 藤澤大介

［特集］
特集にあたって 中村伸一・小田切紀子
データからみる離婚・再婚の実情――ステップファミリーの子どもへの視点 菊地真理・野沢慎司
一方が離婚に同意しないカップルへのアプローチ――William Dohertyによるディサーンメントカウンセリング 小笠原知子
ADRによる子どものいる夫婦の離婚協議――子の福祉実現をめざして 小泉道子
高葛藤カップルへの心理臨床 青木　聡
親向けの心理教育プログラム（Families in Transitionプログラムを中心に） 大西真美・福丸由佳
親の離婚を経験する子どもへの支援 小田切紀子
ステップファミリーへの支援 緒倉珠巳

［エッセイ］
夫婦関係と子どもの理解と支援をめぐる課題 野末武義
別居・離婚・再婚をめぐる青年の支援 北島歩美
子どもから見た両親のつながり 妙木浩之
ある回帰家族の四半世紀 山中康裕
父はなくとも子は育つ 渡辺俊之
別居・離婚に関する法的手続 渡邉祥子
離婚を経験した親子への心理支援のこれから 大瀧玲子
変化する家族のカタチと子育て――LGBTQと子ども・家族 林　直樹

［投稿論文］
［論説］
臨床の経験から見た「なにもしない」ことの意味 塚崎直樹

［シリーズ／ケースの見方・考え方47-3］
精神療法における治療的回心（濱田）――人為のさかしらを超えたもの 井原　裕

［連載］
精神科診療の見立てと精神療法を，改めて考えてみよう　第17回　啓蒙思想，ロマン主義とドイツ精神医学⑦――宇宙的人間スピノザ登場　Ⅳ 原田誠一・神田橋條治・中尾智博・高木俊介・岸本寛史・滝上紘之・八木剛平
こころのフューチャー・デザイン：「未来人」からみた現代の精神医学　最終回　AIによる未来の「人間」消滅の危機――フューチャー・デザインで予防可能か？ 加藤隆弘

［書評］
スゼット・ブレイ著『境界性パーソナリティ症の弁証法的行動療法ワークブック―エクササイズを使って症状を軽減しウェルビーイングを高めるために』 小野和哉
江口重幸著『病いのリアリティ―臨床民族誌の系譜』 山中康裕
デビッド・D・バーンズ著『気分は最高いつまでも―バーンズ先生から学ぶ，いやな気分の克服法』 黒木俊秀
黒川嘉子著『ことばとプレイセラピー―乳幼児期のこころを育む心理臨床』 細川美幸
安永　浩著『精神の幾何学』 大前　晋
杉浦京子，金丸隆太著『はじめてのコラージュ療法』 中島登代子
下山晴彦編著『そもそも心理職は，何を目指してスキルアップすれば良いのか？―現代情報社会における心理支援の専門技能』 久野晶子
本田秀夫著『はじめてまなぶ自閉スペクトラム症―診断から実践へ』 吉川　徹
高橋　晶編著『災害精神医学入門　第2版―災害に学び，明日に備える』 大塚耕太郎
北村婦美著『精神分析的ジェンダー論入門―フロイトから現代へ』 豊田園子
塚本千秋著『思春期青年期の臨床・学校』 胡桃澤　伸
日本集団精神療法学会監修，西村　馨，岡島美朗，関　百合著 『集団精神療法テキストブック　総論編』 崔　炯仁
成田善弘著『新訂増補　心身症と心身医学―一精神科医の眼』 北村婦美
原井宏明編著『動機づけ面接を始める・続ける・広げる』 諸富祥彦
玉田　有，大前　晋，古茶大樹編著『デモラリゼーション―「意気消沈」をどのように援助するのか』 林　直樹
岡島　義編『医師・コメディカルのための　不眠に対する簡易型認知行動療法実践ガイド』 坂野雄二

〈映画評〉
『海の沈黙』 山中康裕

［患者から学ぶ］
人を大切にする診療をめざして 入來晃久

［Review of Books Abroad］
Marsha M. Linehan : Building a Life Worth Living : A memoir 中島　俊

［海外文献抄録］ 小川豊昭，他

［学会の印象］
第121回日本精神神経学会学術総会 高田みほ・久我弘典
包括システムによるロールシャッハ学会第30回徳島大会 岩井昌也
SST普及協会 創立30周年記念事業・本大会 池淵恵美

［てらぺいあ］
夏の終わりに 横井公一

［かたるしす］