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小児科ステロイドの使い方・止め方・続け方
効果は最大,副作用は最小をめざす診療のすべて
筆頭著者 稲毛 康司 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年5月17日
ページ数 224
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-3040-8
印刷版発行年月 2019年1月
書籍・雑誌概要
小児診療におけるステロイド薬の使い方について,common disease(気管支喘息やアトピー性皮膚炎など)から専門領域(腎疾患,膠原病や眼科疾患など)まで解説.初期投与の処方例,減量のしかたや投与終了のタイミング,注意すべき副作用とその対応,効きが悪いときの「次の一手」など,実際の臨床で役立つポイントを,エビデンスを交えて,病態・疾患ごとに解説した.小児科医をはじめ,小児を診る機会のあるすべての臨床医に役立つ一冊.
目次
I 総 論
A ステロイドの作用機構と薬理作用,副作用
B ステロイド療法の実際
1.投与方法
2.ステロイド薬の使い分け
C ステロイド薬の副作用
1.全身投与ステロイド薬(経口薬,注射薬)
a.概説
b.成長障害
c.グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症
d.ステロイド緑内障・白内障
e.ステロイド糖尿病
f.高血圧・可逆性後頭葉白質脳症など
2.吸入ステロイド薬(鼻,気管支)
3.皮膚外用ステロイド薬
D ステロイド薬に対する過敏反応(ステロイドアレルギー)
E その他
1.患者・家族への説明─日常生活上の注意点
2.ステロイドと予防接種
II 各 論
A 病態に応じたステロイド療法
1.敗血症性ショック
2.緩和ケア─がん疼痛
3.移行期医療─ステロイド薬と妊娠
4.周術期管理,ステロイドカバー
5.ステロイド離脱症候群
B 疾患別のステロイド療法
1.リウマチ膠原病
a.若年性特発性関節炎(JIA)
b.全身性エリテマトーデス(SLE)
c.若年性皮膚筋炎・多発性筋炎,免疫介在性壊死性ミオパチー
d.IgA血管炎(Henoch-Schönlein紫斑病)
2.自己炎症性疾患
a.PFAPA症候群
b.ステロイド療法が主に行われる自己炎症性疾患
TRAPS,PAPA症候群,Blau症候群/若年発症サルコイドーシス,
中條-西村症候群,高IgD症候群,クリオピリン関連周期熱症候群
3.免疫疾患
a.IgG4関連疾患
コラム 原発性免疫不全症とステロイド療法
4.感染症
a.細菌性髄膜炎
b.マイコプラズマ肺炎
c.ウイルス性肺炎
d.伝染性単核球症
e.敗血症
5.川崎病
6.菊池病
7.神経疾患
a.急性脳症
b.重症筋無力症
c.免疫性中枢性神経疾患
多発性硬化症,視神経脊髄炎,急性散在性脳脊髄炎
d.免疫性末梢性神経疾患
Guillain-Barré症候群,Fisher症候群
e.自己免疫性脳炎・脳症
NMDAR脳炎,橋本脳症
8.筋疾患
a.デュシェンヌ型筋ジストロフィー
9.循環器疾患
a.心筋炎
10.内分泌疾患
a.リンパ球性漏斗神経下垂体炎
b.亜急性甲状腺炎
11.消化器疾患
a.炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎,Crohn病
b.好酸球性消化管疾患
好酸球性食道炎,好酸球性胃腸炎
12.肝疾患
a.自己免疫性肝炎
13.血液疾患
a.免疫性血小板減少症
b.血栓性血小板減少性紫斑病
c.血球貪食症候群
d.Kasabach-Merritt現象
e.好酸球増加症
コラム TAFRO症候群
14.腎疾患
a.ネフローゼ症候群
b.紫斑病性腎炎
15.呼吸器疾患
a.クループ症候群
b.特発性間質性肺炎
c.過敏性肺炎
16.アレルギー疾患
a.アレルギー性鼻炎
b.気管支喘息
1)長期管理
2)急性増悪(発作)
17.眼科疾患
a.アレルギー性結膜炎
b.ぶどう膜炎
18.耳鼻咽喉科疾患
a.突発性難聴,ANCA関連血管炎性中耳炎
b.顔面神経麻痺
19.皮膚科疾患
a.アトピー性皮膚炎
b.Stevens-Johnson症候群・中毒性表皮壊死症
c.薬剤性過敏症症候群と急性汎発性発疹性膿疱症
索 引