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知っておくべき! 整形外科医の関節リウマチ診療ABC
筆頭著者 久保 俊一 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年9月13日
ページ数 236
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-2735-4
印刷版発行年月 2016年4月
書籍・雑誌概要
リウマチの薬物治療が大きく進歩したことで,リウマチ診療における外科的治療の適応と役割も変化している.本書は整形外科医が知っておかなくてはいけないリウマチの薬物治療について,まずわかりやすくまとめた.内科治療を十分理解した上で、整形外科医はいかなる外科的治療をすべきか,どのようにリハビリに回すかを解説.リウマチはすべての整形外科医が日常診療で必ず遭遇する疾患であり,本書は整形外科医必須の書である.
目次
第1章 知っておくべき診断と評価のエッセンス
1. 病因・病態のup-to-date
2. 診断・鑑別診断
1) 早期診断の重要性とwindow of opportunity
2) 新分類基準の意義とピットフォール,鑑別すべき疾患
(1) 内科医から見たRAの鑑別診断のチェックポイント
●ACPA陰性,CRP陰性,でもRA
(2) 整形外科医から見たRAの鑑別診断のチェックポイント
●忘れてはいけない足の診察
●パーンと全体に腫れた手や足を見たら
(3) 小児科医から見た慢性関節炎の鑑別のチェックポイント
3. 診察方法
1) 患者への接し方・診療のコツ
2) 身につけたい部位別身体所見の取り方
(1) 上肢
(2) 下肢
a. 股関節
b. 膝
c. 足部
(3) 脊椎
4. 検査値の読み方・考え方
一般血液・生化学・炎症マーカー・免疫血清学的検査・抗体検査
5. 画像診断の見方とピットフォール
1) 単純X線(関節)
2) MRI
3) エコー
4) CT
5) PET
●RA診療における胸部X線,胸部CT読影のコツ
6. 疾患活動性の評価(DAS,SDAI,CDAI,ACR,VAS)
7. 治療方針決定までのプロセス
第2章 知っておくべき薬物治療のエッセンス
1. チャートで見る薬物療法
1) 薬物療法の目標とは? 限界は?
2) 薬効評価の方法
3) 開始前のチェックポイント
4) ステロイドとcsDMARDの上手な使い方とピットフォール
●分子標的型DMARD
5) 生物学的製剤選択の実際
6) 合併症のある患者に対する薬物療法
7) 周術期の薬物管理のエビデンス
●日常診療で差がつく! 関節内注射・腱鞘内注射のコツ
2. 骨粗鬆症管理の要点
骨粗鬆症の評価と薬物治療
3. リウマチ患者の痛みの管理
1) RAの痛みの考え方と評価法
2) 痛みの治療薬と使い方のコツ
第3章 知っておくべき外科的治療・リハビリテーションのエッセンス
1. 最新の外科的治療─身体部位別の手術適応と手術のバリエーション
1) 上肢の手術
(1) 肩関節・肘関節
(2) 手関節
(3) 手指
2) 下肢の手術
(1) 股関節
(2) 膝関節
(3) 足部
3) 脊椎の手術
●リウマチのチーム医療
2. リハビリテーション
1) RAのリハビリテーションの考え方─注意点と禁忌─
2) RAに有効な装具療法
3) 日常診療で使用すべき評価法
索 引
私のヒヤリハット
痛みの強い小児の診察
頚椎の動的撮像は安全か?
指が伸びなくなったら
生物学的製剤導入時のスクリーニング
無症状でも副作用が潜んでいることがある
MTXの過量投与に要注意
MTX使用中の発熱・体重減少
生物学的製剤使用中の皮膚潰瘍
本当に風邪?
こわい骨髄抑制
ビスホスホネート使用中の注意
腰椎固定術後の発熱と殿部痛
●=One point lesson