書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
消化管ストーマ造設の手引き
筆頭著者 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 日本大腸肛門病学会 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年11月1日
ページ数 240
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-2338-7
印刷版発行年月 2014年2月
書籍・雑誌概要
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会,日本大腸肛門病学会の共同編集による消化管ストーマ造設の手引き書.徹底的な文献検索を行い,現時点で最も標準的といえるストーマ造設の技法を豊富なイラストで精緻に図解した.「管理しやすい,よいストーマはどんなもので,どう造設するか」「術前・術後のケアをどうするか」「社会保障,日常生活の指導をどうするか」等、ストーマ造設にまつわる疑問に答える一冊.
目次
Ⅰ ストーマの分類
A 造設する腸管による分類
B ストーマの形態による分類:単孔式ストーマ vs 双孔式ストーマ
C ストーマが造設されている期間による分類:一時的ストーマ vs 永久的ストーマ
D 機能的な分類:制御性(禁制)vs 非制御性(非禁制)ストーマ
E 開口時期からみたストーマの分類:一次開口ストーマ vs 二次開口ストーマ
II 術前準備
1 術前からの医療者の関わり~術前ケアの重要性と意義~
A 術前ケアとは
B ストーマ造設における術前ケア
C 術前ケアの目的と効果
D 術前ケアの実際
2 術前ケア
A 術前インフォームドコンセント
B 精神的サポートと受容
C 術前腸管前処置
D ストーマサイトマーキングの実際
E 特殊な病態でのストーマサイトマーキング
III 消化管ストーマ造設
1 単孔式ストーマ造設
A 単孔式結腸ストーマ
B 単孔式回腸ストーマ
2 双孔式ストーマ造設
A ループ式回腸ストーマ
B ループ式結腸ストーマ
C エンドループ式ストーマ
D ループエンド式ストーマ
E 皮膚・筋膜ブリッジを用いたループ式ストーマ造設
F ロッドを用いたループ式ストーマ造設
G 双孔式ストーマ造設術での造設腸管の選択
3 腹腔鏡下ストーマ造設
A 腹腔鏡下ストーマ造設の対象となる疾患
B 腹腔鏡を用いたストーマ造設の利点
C 腹腔鏡下ストーマ造設が禁忌となる場合
D 腹腔鏡下ストーマ造設の実際
4 炎症性腸疾患(IBD)とストーマ造設
A 潰瘍性大腸炎のストーマ造設
B 潰瘍性大腸炎のストーマケア
C クローン病のストーマ造設
5 特殊な病態・疾患でのストーマ造設
A 緩和ストーマ造設術
B 大腸癌によるイレウスおよび穿孔性腹膜炎に対するストーマ造設
C 左側結腸の憩室穿孔症例でのストーマ造設
D 急性腸間膜血行不全症でのストーマ造設
E 基礎疾患(皮膚疾患)および特殊な病態でのストーマ造設
IV ストーマ閉鎖
1 双孔式回腸ストーマ
A ストーマ閉鎖時期と閉鎖時期による問題点
B 双孔式回腸ストーマ閉鎖術の実際
C ストーマ閉鎖術に関する比較研究─手縫い吻合 vs 器械吻合
D ストーマ創の閉鎖法
E ストーマ創閉鎖法の比較研究
F 術後合併症と合併症対策
2 双孔式結腸ストーマ
A ストーマ閉鎖時期
B ストーマ閉鎖法
C 術後の合併症とその頻度
3 ハルトマン手術後の左側結腸の再建
A ハルトマン手術となる病態
B ハルトマン手術後の左側結腸の再建の注意事項
C 吻合方法
D 術後合併症
E ハルトマン手術後の再建のタイミング
F 腹腔鏡手術を用いた再建
Ⅴ 術後のストーマケア
1 ストーマ創管理の基本
A ストーマ創と手術関連創
B ストーマ造設と創のデザイン 開腹手術と内視鏡手術
C 創閉鎖時のストーマ手術創のドレッシング
D ストーマ増設直後の創管理
E 術後のドレッシングとストーマ袋の交換
2 どこを,どのように観察するか
A 早期合併症が管理困難を招く
B ストーマの観察
C 腸蠕動と便の排出
D 粘膜皮膚縫合部の抜糸
3 ストーマケアの実際
A 術直後のストーマケア
B 術後の装具選択
VI ストーマ合併症
1 ストーマ合併症の定義と分類
A ストーマ合併症の定義
B 早期合併症と晩期合併症
C 合併症の重症度による分類
D ストーマ管理困難
2 早期合併症
A ストーマ粘膜皮膚離開
B ストーマ陥没・陥凹
C ストーマ壊死
D ストーマ周囲皮膚炎・皮膚障害
E ストーマ部感染・ストーマ周囲膿瘍
F ストーマ閉塞・腸閉塞
G ストーマ瘻孔
H ストーマ出血
I ストーマ外傷
3 晩期合併症
A ストーマ脱出
B 傍ストーマヘルニア
C ストーマ狭窄
D ストーマ静脈瘤
4 ストーマ再造設を含む合併症への外科的治療
A 病態と適応
B ストーマ再造設法
VII ストーマ造設と社会保障制度
1 障害者総合支援法による社会保障制度
A 身体障害者の対象
B 身体障害者手帳の申請
C ストーマ用装具(日常生活用具)の給付
D その他の福祉制度
2 年金法による社会保障制度~障害年金~
3 医療費控除
4 在宅で受けられるサービス
A 介護保険で受けられるサービス
B 医療保険で受けられるサービス
VIII 日常生活の指導
A 食生活
B 排泄の変化
C 入浴
D 運動
E 旅行
F 就学・就労
G 性生活
H 睡眠
I 衣服
J 災害時の備え
K ストーマ用品の入手方法と廃棄方法
L サポートシステム
M その他
■索引