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決定版!
IBD治療薬の基本と実践
患者背景と病態から治療の次の一手を考える!
筆頭著者 加藤 順 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年11月22日
ページ数 216
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-2111-6
印刷版発行年月 2021年10月
書籍・雑誌概要
受験を控えた患者,副作用がひどくて基本薬が投与できない患者,妊娠を考えている女性….IBD(炎症性腸疾患)患者は様々な背景をもち,同じ病態や重症度でも患者によって薬が効いたり効かなかったりする.本書ではIBD治療薬の基本的な解説に加え,60シーンの潰瘍性大腸炎とクローン病のケーススタディでは,若手医師が対処法を提示しベテランが解説.何に注意し何を根拠に薬を選択するのか,IBD診療のヒントが満載な実践的テキスト.
目次
第1章 IBD治療薬の使い方─総論
IBDの病態と治療目標
IBD治療の基本方針と考え方
UCに対する治療の流れ
CDに対する治療の流れ
第2章 治療薬の基礎知識,基本的な使い方
A.いわゆる既存薬
1.5-ASA製剤(経口薬,サラゾピリンⓇを含む)
2.プレドニゾロン(経口・静注)
3.血球成分除去療法(GMA)
4.チオプリン製剤(イムランⓇ,ロイケリンⓇ)
5.カルシニューリン阻害薬(タクロリムス,シクロスポリン)
6.経口ブデソニド(ゼンタコートⓇ)
7.5-ASA製剤(局所製剤)
8.副腎皮質ステロイド(局所製剤)
9.栄養療法
B.生物学的製剤/JAK阻害薬
1.抗TNFα抗体製剤(インフリキシマブ)
2.抗TNFα抗体製剤(アダリムマブ)
3.抗TNFα抗体製剤(ゴリムマブ)
4.抗IL-12/23抗体製剤(ウステキヌマブ)
5.抗インテグリン抗体製剤(ベドリズマブ)
6.JAK阻害薬(トファシチニブ)
C.その他(今後承認が見込まれる薬剤や適応外薬)
1.トファシチニブ以外のJAK阻害薬
2.抗IL-23p19抗体製剤
3.S1P受容体作動薬
4.α4インテグリン阻害薬(AJM300)
5.青 黛(セイタイ,漢方薬)
D.ジェネリック医薬品とバイオシミラーについて
第3章 病態から考える薬物治療の実際
A.薬物治療前の病態評価,チェック事項
1.薬物治療開始前
2.生物学的製剤/JAK阻害薬開始前
3.疾患活動性モニタリングおよび薬剤の有効性評価
B.潰瘍性大腸炎
1.初発時
Scene 1:軽めの中等症
Scene 2:重めの中等症
Scene 3:すごく軽い場合
2.再燃,悪化時
Scene 4:ステロイドが効いたが漸減で再燃する場合
Scene 5:ステロイドが効かない場合
Scene 6:5-ASA不耐が疑われる場合
3.慢性持続時
Scene 7:少量ステロイドだらだら系
Scene 8:5-ASA full doseでちょっと足りないとき
4.生物学的製剤の使用開始,スイッチを考えるとき
Scene 9:チオプリン製剤の不応/不耐例
Scene 10:治療を急がない,若い人
Scene 11:治療を急ぐ,若い人
Scene 12:治療を急がない,高齢者
Scene 13:治療を急ぐ,高齢者
5.重症,入院時
Scene 14:治療開始前で重症なので入院
Scene 15:外来ステロイドで良くならず入院
Scene 16:生物学的製剤一次・二次無効/不耐で入院
6.スペシャルシチュエーション
Scene 17:妊娠中の発症/再燃
Scene 18:自宅への退院ができない高齢者
C.クローン病
1.初発時
Scene 19:大腸型,合併症なし
Scene 20:小腸病変あり,合併症なし
Scene 21:痔瘻がメインの症状
Scene 22:狭窄または瘻孔あり
2.生物学的製剤スイッチ時
Scene 23:インフリキシマブの一次・二次無効/不耐例
Scene 24:アダリムマブの一次・二次無効/不耐例
Scene 25:ウステキヌマブ,ベドリズマブの一次・二次無効/不耐例
Scene 26:生物学的製剤使用中に狭窄症状(または感染症)出現
3.手術後の治療
Scene 27:生物学的製剤使用前に手術になり,活動性病変が取りきれた場合
Scene 28:生物学的製剤使用前に手術になり,活動性病変が残存する場合
Scene 29:生物学的製剤使用中に手術になり,活動性病変が取りきれた場合
Scene 30:生物学的製剤使用中に手術になり,活動性病変が残存する場合
略語一覧
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