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どうする!? 高齢者の内視鏡診療
筆頭著者 山本 頼正 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年9月6日
ページ数 172
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-2106-2
印刷版発行年月 2019年5月
書籍・雑誌概要
超高齢社会のわが国では,高齢者に内視鏡を行う機会が増加している.しかし,高齢者は偶発症のリスクが高く,併存疾患を持っていることも多いため,適応判断には十分な検討が必要となる.前処置時・内視鏡手技時にも,より安全に行えるような工夫が求められる.本書は高齢者への内視鏡診療におけるポイントと注意点をコンパクトにまとめた.各論では各部位ごとにQ&A形式で解説されており,実践的な内容が詰まった1冊となっている.
目次
I章 内視鏡医が知っておくべき高齢者の基礎知識
1. 高齢者の定義と身体的特徴
2. 高齢者の身体的機能,認知機能の評価法
3. 高齢者の内視鏡診療における消化器疾患の特徴
1)上 部
2)下 部
3)胆 膵
4. 内視鏡診療で使用する薬剤の高齢者における注意点(鎮痙薬,鎮静薬など)
5. 抗血栓薬を服用する高齢者における内視鏡診療の注意点
6. 高齢者に安全な内視鏡検査・治療の工夫
(スコープの選択,体位,モニタリングなど,薬剤以外について)
1)上 部
2)下 部
3)胆 膵
7. 内視鏡医が知っておくべき高齢者の予後予測(癌診療を中心に)
II章 高齢者の内視鏡診療Q&A
1. 食 道
1)症候論
■嚥下障害を訴える高齢者ではどんな疾患を考える?
■食道の潰瘍性病変を指摘された高齢者では何を考える?
■PPIでもすっきりしない逆流症状にはどう対処する?
2)検 査
■高齢者の食道癌を見逃さないためにはどうするか?
■内視鏡所見でアカラシアが疑われた高齢者への次の一手は?
3)治 療
■内視鏡検診で食道粘膜下腫瘍を指摘された高齢者には治療が必要か?
■軽症逆流性食道炎の高齢者の薬物治療の注意点は?
■高齢者の重症GERDの治療はどうするか?
■広範な表在性食道癌が診断された高齢者の内視鏡治療はどうする?
■高齢者では食道癌内視鏡治療後の狭窄予防には何を行う?
■高齢者での食道癌性狭窄のステントの適応は?
2. 胃
1)症候論
■胃痛を訴える高齢者では,内視鏡はいつ行う?
■高齢者のピロリ菌除菌後の逆流性食道炎にはどう対応する?
2)検 査
■高齢者に胃内視鏡検診はいつまで必要か?
■高齢者に多い消化管異物は?
3)治 療
■ピロリ菌現感染の高齢者には除菌を勧めるか?
■高齢者のNSAIDs潰瘍はどう治療する?
■高齢者の非ピロリ菌・非NSAIDs潰瘍の特徴は?
■早期胃癌が見つかった高齢者で内視鏡切除は行う?
■高齢者でESD非治癒切除の場合,追加手術はどうする?
■高齢者の癌性幽門狭窄に対するステントの適応は?
■高齢者への胃瘻の適応は?
3. 小腸・大腸
1)症候論
■高齢者の便秘に対して,どんなときに内視鏡検査を行う?
■高齢者の下痢に対して,どんなときに内視鏡検査を行う?
■高齢者の血便は,どんなときにすぐに内視鏡検査を行う?
■腹部膨満で腸閉塞が疑われる高齢者では,どんなときにすぐに内視鏡検査を行う?
■高齢者において狭窄をきたす小腸疾患は?(虚血性小腸炎,小腸潰瘍,腸結核など)
2)検 査
■高齢者の便潜血陽性での内視鏡検査はどこまで勧めるか?
■高齢者での大腸内視鏡前処置の注意点は?
■大腸ポリープ切除後のサーベイランスはいつまで行うか?
■原因不明の消化管出血への次の一手は?
■高齢者の炎症性腸疾患の特徴は?
3)治 療
■高齢者の大腸ポリープはどのような場合に切除すべきか?
■高齢者の大腸ポリープの切除でコールドポリペクトミー/EMRはどのように使い分けるか?
■高齢者の大腸腺腫,早期大腸癌の治療でEMR/ESDはどのように使い分けるか?
■高齢者の大腸癌性狭窄にステントは必要か?
4. 胆 膵
1)症候論
■高齢者の胆管炎では,まず何を考えて検査する?
■閉塞性黄疸では,まず何を考えて検査する?
■高齢者の膵炎の原因として,まず何を考えるか?
2)検 査
■膵腫瘍を指摘された高齢者への次の一手は?
■膵嚢胞を指摘された高齢者への次の一手は?
■高齢者の胆管炎では,いつERCPを行うか?
■高齢者に対する消化管術後ERCPの注意点は?
3)治 療
■総胆管結石の治療でEST/EPBDはどのように使い分けるか?
■無症候性の総胆管結石には治療が必要か?
■胆管癌,膵癌に対するステントの適応は?
■高齢者での胆道系ステントの長期フォローはどうするか?
■高齢者でEUS下ドレナージが必要なのはどんなときか?
■高齢者の膵炎,膵石の内視鏡治療の際の注意点は?
索 引