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≪非腫瘍性疾患病理アトラス≫
リンパ組織
筆頭著者 佐藤 康晴 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2023年4月11日
ページ数 292
判型 B5変型
印刷版ISBN 978-4-8306-0491-1
印刷版発行年月 2023年4月
書籍・雑誌概要
リンパ組織の非腫瘍性疾患は日常的によく遭遇するが,所見がオーバーラップする,病変の本質が捉えにくい,そもそも病態が解明されていないなど,診断に苦慮することが多い.本書では,感染症や自己免疫疾患関連,反応性病変に加えて,腫瘍との境界病変,さらには菊池・藤本病や自己免疫疾患関連,IgG4関連疾患など幅広く取り上げ,その病変の捉え方を精選された大きな写真を多数用いて解説.診断の一助となることはもちろん,リンパ系非腫瘍性疾患の病理の世界を概観できる一冊.
目次
第1部 総 論
Ⅰ.リンパ組織の発生・構造と機能
1 リンパ球の発生と機能
2 リンパ節の構造と機能
3 ヒト脾臓の構造と機能
Ⅱ.解析手法等
1 検体の取り扱い
2 リンパ節細胞診~反応性病変の見方・考え方~
3 免疫組織化学
〔COLUMN〕リンパ節細胞診の意義
Ⅲ.種々の反応パターン
1 濾胞過形成
2 濾胞間過形成
3 マントル帯過形成
4 濾胞辺縁体・単球様B細胞過形成
5 洞組織球症
6 肉芽腫性病変
7 形質細胞様樹状細胞
〔COLUMN〕リンパ節炎とリンパ節症
第2部 各 論
Ⅰ.感染症
1 溶連菌感染症
2 抗酸菌症
3 ネコひっかき病
4 エルシニア感染症
5 梅毒
6 トキソプラズマ感染症
7 伝染性単核症
8 HIV感染症
9 その他のウイルス性リンパ節炎
Ⅱ.Castleman病とIgG4関連疾患
1 Castleman病の分類と単中心性Castleman病
2 特発性多中心性Castleman病(iMCD-IPLとiMCD-NOS)
3 特発性多中心性Castleman病-TAFRO
4 KSHV/HHV8陽性多中心性Castleman病
5 IgG4関連リンパ節症
Ⅲ.自己免疫疾患関連
1 関節リウマチ関連リンパ節症
2 全身性エリテマトーデス関連リンパ節症
3 Atypical lymphoplasmacytic and immunoblastic proliferation
4 成人Still病
5 肺病変
〔COLUMN〕異型リンパ過形成
Ⅳ.免疫不全および調節異常に関連するリンパ増殖症およびリンパ腫
1 免疫不全/調節異常に生じる過形成
2 伝染性単核症様過形成
3 免疫不全/調節異常に生じる多型性リンパ増殖異常症
4 Epstein-Barr virus陽性粘膜皮膚潰瘍
Ⅴ.その他の反応性病変・境界性病変等
1 菊池・藤本病
2 木村病
3 Rosai-Dorfman病
4 皮膚病性リンパ節症
5 薬剤性リンパ節症
6 がんの所属リンパ節における肉芽腫反応
7 サルコイドーシス
8 アミロイドーシス
9 川崎病
10 胚中心進展性異形成(PTGC)
11 Indolent T-lymphoblastic proliferation
12 Florid reactive lymphoid hyperplasia/Lymphoma-like lesion of the female genital tract
13 Indolent NK-cell lymphoproliferative disorder of the gastrointestinal tract
14 Vascular transformation of lymph node sinuses
15 Sclerosing angiomatoid nodular transformation
16 炎症性偽腫瘍
17 刺青リンパ節症
〔COLUMN〕菊池・藤本病とSLE
索 引