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筆頭著者 大橋 健一 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年11月11日
ページ数 436
判型 B5変型
印刷版ISBN 978-4-8306-0488-1
印刷版発行年月 2022年11月
書籍・雑誌概要
「検体数が少ない」「どこを見たらよいかわからない」「疾患が多彩で複雑」などの理由で,腎生検病理を苦手とする人は少なくない.そこで本書は,腎生検病理診断を行ううえで,まずは押さえておきたい病理所見の基本的な取り方を豊富な写真と明瞭な解説で紐解き,「臨床情報からの鑑別」について詳解することで,病理・臨床双方の所見から総合的に病態を理解できるように誌面を構成.腎病理を専門としない病理医や腎臓内科医必携.
目次
第1部 総 論
A.正常腎の組織所見
Ⅰ 腎の発生
Ⅱ 糸球体の構造
Ⅲ 尿細管と間質
Ⅳ 血 管
B.腎病理組織学の基本的所見
Ⅰ 糸球体の所見
1 メサンギウム増殖
2 管内細胞増多
3 膜性増殖性病変
4 半月体形成─管外増殖─
5 内皮障害,係蹄基底膜の二重化
6 spike形成
7 足細胞(ポドサイト)の病変
8 糸球体結節性病変
9 糸球体硬化
10 分節性硬化
Ⅱ 尿細管・間質の所見
1 間質炎症
2 間質線維化
3 尿細管萎縮
Ⅲ 血管の所見
1 動脈硬化
2 細動脈硝子化
3 血管炎
C.腎生検診断のプロセス
Ⅰ 腎生検検体の取扱い
Ⅱ 特殊染色で観察するポイント
Ⅲ 腎生検診断・観察の進め方
D.臨床情報からの鑑別診断
Ⅰ ネフローゼ症候群
Ⅱ 蛋白尿・血尿の持続
Ⅲ 急性腎障害(AKI)
Ⅳ M蛋白血症
Ⅴ 時系列でみた移植腎病理の考え方
Ⅵ 家族歴を有する腎疾患
第2部 各 論
主な疾患と鑑別診断
1 微小変化型ネフローゼ症候群と巣状分節性糸球体硬化症
2 IgA腎症とIgA血管炎
3 膜性腎症
4 C3腎症と膜性増殖性糸球体腎炎パターンを呈する糸球体腎炎
〔COLUMN〕膜性増殖性糸球体腎炎の分類Up To Date
5 単クローン性IgG沈着を伴う増殖性腎炎
6 糖尿病性腎症
7 アミロイドーシス
〔COLUMN〕質量分析を用いたアミロイドの病型診断
8 organized depositsを伴う腎疾患
9 ループス腎炎・膠原病関連腎症─血管炎を除く─
10 感染関連腎炎
11 遺伝性腎疾患
12 糸球体過剰濾過に関連した腎疾患
13 ANCA関連血管炎,抗GBM病
14 血栓性微小血管症(TMA)
〔COLUMN〕Castleman病,TAFRO症候群,POEMS症候群
15 腎硬化症
16 尿細管間質性腎炎,急性尿細管壊死
17 IgG4関連腎臓病
〔COLUMN〕IgM陽性形質細胞浸潤を伴った尿細管間質性腎炎(IgMPC-TIN)
18 造血幹細胞移植に関連した腎障害
19 薬剤性腎障害
〔COLUMN〕免疫チェックポイント阻害薬による腎障害
〔COLUMN〕クロロキン関連腎症
20 悪性リンパ腫の浸潤─血管内大細胞型B細胞リンパ腫を含む─
21 移植腎─拒絶─
22 移植腎─ウイルス感染─
索 引