書籍・雑誌概要

多職種とともに子どもと家族をささえるグリーフケア；診断時からの継続した支援 子どもとの死別はその親やきょうだいに加えて、同じ病棟の友人、治療に携わった医療者にも影響を与える。また、子どもの年齢や病状、過ごした環境や施設によっても状況はさまざまである。それらの悲嘆（グリーフ）に対する支援は死別直後だけではなく、診断時から始まり子どもが退院した後も続いていく。グリーフケアにかかわっている現在の多職種の活動について紹介していく。

目次

＜特集：多職種とともに子どもと家族をささえるグリーフケア；診断時からの継続した支援＞
編集／志藤 千晴

【カラーグラフ】
①病院におけるグリーフケア・プログラム；「たんぽぽっこの会」の立ち上げと取り組み／馬戸 史子

【特集にあたって】
子どもと家族のグリーフに心を寄せ，ささえる存在として／志藤 千晴

【総論】
①グリーフケアと小児看護／志藤 千晴
②緩和ケアの視点からみたビリーブメントケア／余谷 暢之

【グリーフケアの実際】
①死を迎えた赤ちゃんを産むということ／大藏 珠己
②生命予後がきわめて悪い新生児に対する家族を含めたケア／浦部 由紀
③PICUでの乳幼児に対するエンド・オブ・ライフケア／川西 貴志
④総合病院におけるグリーフケア；学童期・思春期の患者を中心に／森貞 敦子
⑤救急外来におけるグリーフケア／賀来 典之
⑥重症心身障がい児・者施設で生活する子どもと家族のグリーフケア／伊藤 由香
⑦在宅での子どもの看取り／細田 三奈，他

【多職種によるグリーフケアへのかかわり】
①チャイルド・ライフ・スペシャリストによるきょうだいへのグリーフケア／深澤 一菜子
②入院中に“友人の死”を経験した子どもたちとのグリーフワーク／佐々木 美和
③こどもを亡くした家族へのグリーフケア；医療ソーシャルワーカーの立場から／室岡 明美
④心認心理師によるグリーフケア外来／出﨑 躍

【広がるグリーフケア】
①全国にある子どもホスピス・グリーフサポートの活動紹介／中村 加奈子
②家族が考えるグリーフケア；看護師に与えられた時間／坂下 裕子
③こどもホスピスにおけるグリーフケアの取り組み／津村 明美
④医療者自身のグリーフを支えてくれる主要な概念／市川 久美子

＜連載＞
心が歌えば，世界が揺れる (35)
水無月の手紙／佐藤 聡美

むかしといまを繋ぐ知恵；故事・ことわざ・名言をたずねて (24)
江戸っ子は五月の鯉の吹流し；江戸っ子は，言葉遣いは荒っぽいが気性はさっぱりしている／磯崎 三喜年

あまの橋架け；病院にかかわるみんなのコミュニケーション (20)
医療政策に参画する②；厚生労働省の委員へ／阿真 京子

医law医lawな関係 (133)
特別支援学校での給食誤嚥事故／木村 佳生

ひとりごとスケッチ (93)
YOKOHAMA AIR CABIN／土田 菜摘

かれいどすこーぷ (137)
「少女」は欧州へ／小鳥遊 遊鳥

看護系絵本堂 (137)
まいにち　からだは　あたらしい！／谷口 あけみ

ひらめく かがやく 子どもの力 子ども療養支援士との協働 (2)
医療を乗り越えるための遊び；子ども療養支援士と看護師との協働①／割田 陽子，他

学んで驚く！子どもの応急手当 (16)
刺咬症に対する応急手当／飯村 知広