書籍・雑誌概要

小児看護技術の学び 前編；子どもの権利擁護の実践に向けて 2023年に「こども家庭庁」が設立され、国は、「こどもまんなか社会」を実現するために子どもの視点に立って意見を聴くことを掲げている。医療や看護においても、子どもを“主体”としているだろうか。子どもの権利をどのように擁護できているだろか。小児看護に携わる看護師や他職種と共に、日常のケアのなかで、子どもの権利擁護について考え実践するための一冊。

目次

＜特集：小児看護技術の学び 前編；子どもの権利擁護の実践に向けて＞
編集：髙橋 衣

【カラーグラフ】
こども病院における遊びとプレパレーション／佐野美香

【特集にあたって】
小児看護技術を通した「子どもの権利」擁護の実践／髙橋 衣

【小児看護技術の基盤となる考え方】
①小児看護実践と倫理的課題／田中さおり，他
②子どもの権利擁護と小児看護技術／髙橋 衣
③成長・発達支援と小児看護技術／永吉美智枝
④ファミリーセンタード・ケアとパートナーシップの概念に基づく小児看護技術の実践と基礎教育のあり方／永吉美智枝

【小児看護技術の基盤となる技術】
①小児看護における臨床場面での子どもとのコミュニケーション／中谷扶美
②小児看護におけるインフォームド・コンセント／アセント；「こどもの経験，視点，そして力」を尊重する／竹之内直子

【小児看護技術の基盤となる創造性を必要とする技術】
①創造性を必要とする小児看護技術／髙橋 衣
②小児看護におけるプレパレーション；心理的混乱を最小限にし，こどもまんなかの医療を実現するために／平田美佳
③遊びと小児看護技術 村松三智
④看護基礎教育での安全と環境に関する演習 遠藤里子
⑤小児病棟と小児外来における安全な環境づくり／鈴木嘉代子，他
⑥子どもの目線を知る VR教育／永吉美智枝，他

【Book Report】
『小児看護技術演習テキスト』【教員用指導書】【学習ノート（学生用）】／髙橋 衣

＜投稿＞
小学校勤務の看護師免許を有する学校職員が担う役割と専門性；学校看護師・養護教諭・教諭に対するインタビュー調査を通して／田中 亮

＜連載＞
心が歌えば，世界が揺れる (33)
幸せであれ／佐藤 聡美

むかしといまを繋ぐ知恵；故事・ことわざ・名言をたずねて (22)
光陰矢の如し；歳月は瞬く間に過ぎ去る／磯崎 三喜年

あまの橋架け；病院にかかわるみんなのコミュニケーション (18)
背中を押す役割；様々な質問にどのように答えているか／阿真 京子

医law 医law な関係 (131)
幼稚園における誤嚥事故発生時の対応／木村 佳生

ひとりごとスケッチ (91)
琵琶湖疏水／土田 菜摘

かれいどすこーぷ (135)
あの時のもしも／小鳥遊 遊鳥

看護系絵本堂 (135)
かいじゅうたちはこうやってピンチをのりきった／谷口 あけみ

学んで驚く！子どもの応急手当 (14)
やけどは水で冷やすが第一／飯村 知広