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助産師基礎教育テキスト 2022年版 第1巻 助産概論
筆頭著者 工藤 美子 (責任編集)
日本看護協会出版会
電子版ISBN 978-4-8180-2461-8
電子版発売日 2022年2月7日
ページ数 302
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8180-2371-0
印刷版発行年月 2022年2月
書籍・雑誌概要
●助産や助産師の定義と役割・機能、助産ケアの理論、助産をめぐる倫理、リプロダクティブヘルス/ライツなど、助産ケアの基盤となる考え方を学ぶことができます。
●日本と世界の母子保健の動向と課題を解説。母子保健制度や施策について最新の情報を掲載しています。
●お産の歴史について、豊富な史料を用いて詳しく解説。また、民俗学・文化人類学の視点から世界各国のお産を紹介し、助産師の変遷について理解を深めることができます。
目次
第1章 助産師とは
1.助産とは
1 子どもを産むこと,子どもが生まれること
2 子どもを産み育てることの支援
2.助産師の定義
1 専門職としての助産師
2 日本の助産師
3.助産師の業務
1 保健師助産師看護師法における助産師の業務
2 助産実践
3 母性看護領域における周産期看護の看護業務基準
4.助産師の教育
1 日本の助産師基礎教育
2 日本の助産師の継続教育と卒後教育
3 諸外国における助産師教育
5.助産師と研究
1 ICM所信声明からみる研究における助産師の役割
6.Evidence Based Practice
1 よい実践とエビデンス
2 Evidence Basedとは
3 科学的根拠に基づくケアへの5つのステップ
4 助産師が活用できるエビデンス
第2章 助産師が行うケア
1.対象理解とケア論の考え方
2.対象の見方
1 セルフケア理論
2 アタッチメント理論
3 役割理論
3.女性の意思決定を支えるしくみ
1 ヘルスケアにおける意思決定へのアプローチ
2 女性と助産師との関係性における意思決定
3 女性の望む意思決定スタイル
4 意思決定に影響を及ぼす要因
5 女性の意思決定を支援するための助産師のアプローチ:不確かさの容認
6 女性の意思決定を支援する取り組み
4.Women-centered care:女性を中心にしたケア
1 女性を中心にしたケアとは
2 女性を中心にしたケアの帰結
3 女性を中心にしたケアに関連した概念
5.Family-centered care:家族中心のケア
1 家族を対象としたケアについて
2 ファミリーセンタード・マタニティ・ケアの歴史と発展
3 ファミリーセンタード・マタニティ・ケアの実際
6.保健指導の技術:対象別のアプローチ
1 助産領域における保健指導とは
2 「切れ目のない支援」における保健指導の位置づけ
第3章 助産実践の倫理
1.倫理の位置づけ
2.実践と倫理的意思決定
1 なぜ実践の倫理なのか?
2 価値とは何か?
3 倫理原則
4 倫理的意思決定のプロセス
5 日本文化と倫理的判断
第4章 女性の健康と人権
1.リプロダクティブ・ヘルス/ ライツ
1 リプロダクティブ・ライツ
2 リプロダクティブ・ヘルス
2.女性の健康にかかわる権利
1 リプロダクティブ・ヘルス/ ライツまでの世界の動き
2 女性の人権
3.性差医療の中の女性医療
1 性差医療の歴史
2 日本の女性医療の取り組み
3 性差を考慮した看護学(Gender-Specific Nursing)
4.生命倫理上の課題
1 生命倫理と意思決定
2 出生をめぐる倫理的課題
第5章 日本の母子保健の動向と課題
1.母子保健の基本的知識
1 母子保健の理念と対象
2 母子保健の変遷
3 地域・地域社会の概念
2.母子保健に関する指標と動向
1 母子保健の水準を示す指標
2 出生に関する指標
3 死亡に関する指標
4 人口構造の変化(少子高齢化)
5 少子化に関連する動向
3.母子保健行政のしくみと関係法規
1 母子保健行政のしくみ
2 母子保健の関係法規
4.母子保健に関する制度
1 主な母子保健施策
2 少子化対策と母子保健に関する施策
第6章 世界の母子保健の動向と課題
1.母子保健に関する動向
1 出生に関する動向
2 死亡に関する動向
3 妊産婦疾病,健康障害
4 母子の健康に間接的に関連する要因
2.母子保健施策
1 持続可能な開発目標
2 母子の健康に対するケア
3 継続ケア
3.母子保健に関する国際的な活動の場
1 国際機関や組織
2 助産師が活躍できる場
第7章 お産の歴史と文化
1.お産の歴史
1 産婆の職業化
2 江戸時代の産婆の職業化
3 明治時代の産婆
4 大正時代から第二次世界大戦終了まで
5 第二次世界大戦終了後から昭和時代
6 平成時代のお産
2.諸外国のお産の歴史
1 助産師ということば
2 古代ギリシア~古代ローマ
3 12 世紀から16 世紀
4 17 世紀から18 世紀
5 19 世紀
6 19 世紀末から20 世紀
3.お産と文化
1 伝統的出産と近代的出産
2 現代の助産師の担うべき地域社会における社会文化的役割
3 民俗学,文化人類学におけるとらえ方
4 女性の健康を害する慣習
5 トランスカルチュラル・ナーシング:
文化人類学の視点を取り入れた看護の視点
資料
1 保健師助産師看護師法(抄)
2 母子保健法(抄)
3 ICM 助産師の倫理綱領
4 ICM 基本的助産実践に必須なコンピテンシー
5 助産師の倫理綱領
6 少子化社会対策大綱