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医学のあゆみ296巻5号

革新する腎臓病学――臨床と研究の最前線

医学のあゆみ296巻5号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2026年2月2日

ページ数 248

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2026年1月

書籍・雑誌概要

革新する腎臓病学――臨床と研究の最前線 企画:南学正臣(東京大学大学院医学系研究科腎臓内科学)
   稲城玲子(東京大学大学院医学系研究科慢性腎臓病(CKD)病態生理学)

・高齢化の進行,生活習慣の多様化,さらには気候変動や環境汚染といった要因により,腎臓病は世界規模で増加し,国際的な課題となっている.一方で,新規腎保護薬の登場や病態解明の飛躍的進歩により,これまで長らく血圧や血糖,蛋白尿の管理を中心としてきた治療体系から,新たな段階へと踏み出しつつある.
・本特集では,腎臓病の基礎から病態理解と治療のアップデートまで,さらには新規バイオマーカー,オミクス解析,ビッグデータ解析など診断技術の進展や,再生医療,人工腎臓などのフロンティア領域,終末期医療,医療経済,倫理的課題など,腎臓病学の最新動向を豊富に取り上げる.

目次

■緒論・総論
腎臓病学の歩みと今後の方向性
国際的視点からみた腎臓病対策の現状
■疫学と社会背景
世界と日本における腎臓病の疫学動向
高齢化社会と腎疾患のリスク
気候変動・環境要因と腎臓病
■解剖・生理・基礎知識
腎臓の構造と発生学的特徴
腎血流・糸球体濾過の制御機構
尿細管の機能と水・電解質バランス
■病因と病態解明の最前線
微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)と巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)の理解の革新
糖尿病関連腎臓病の分子機序――代謝産物
糖尿病関連腎臓病の分子機構――細胞死
高血圧性腎障害の血管病態――機序と治療戦略
薬剤やサプリメントによる腎障害
遺伝性腎疾患とゲノム医療
病態生理学的機序による糸球体疾患分類
■診断と評価
CKD診療を拓くガイドライン――実践的活用
腎機能の評価――クレアチニンとシスタチンC
腎障害をいかにみつけるか――各種バイオマーカー
腎臓病研究のBigdataリソース――J-CKD-DB project,J-Kidney Biobank
AI診療支援――画像,病理,診断と治療支援
■主な疾患と治療
急性腎障害(AKI)の分類と管理
慢性腎臓病(CKD)の重症度分類に応じた治療戦略
ネフローゼ症候群をきたす糸球体疾患の治療と新薬開発
Pulmonary renal syndromeの病態と治療
IgA腎症診療のパラダイムシフト
多発性嚢胞腎をめぐる治療と新薬
腎性貧血の病態と治療
慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル異常(CKD-MBD)の病態と治療
■基礎研究のフロンティア
腎臓病学を変える革新的オミクス技術――シングルセル・空間オミクス解析の最前線
腎臓再生の実現に向けた研究開発の進展と課題
腎疾患における創薬ターゲット分子の同定とスクリーニング
■進化する治療と技術革新
腎臓病治療薬の臨床試験の未来
次世代薬の展望――SGLT2阻害薬, GLP-1受容体作動薬
次世代薬の展望――ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MR拮抗薬)とアルドステロン合成酵素阻害薬(ASi)
抗炎症・抗線維化薬の開発動向と臨床応用
腎移植の最前線――免疫制御・ドナー戦略・異種移植の進歩
人工腎臓の展望――現行治療と携帯型・装着型人工腎臓・バイオ人工腎臓システム
遠隔医療と腎疾患管理
■特殊な集団における腎疾患
小児の腎疾患と成長・発達への影響
高齢者における腎機能低下と治療の工夫――最新ガイドラインに基づく実践的サマリー
オンコネフロロジー領域の革新
■社会的側面と今後の課題
保存的腎臓療法(CKM)――患者QOLと腎不全医療
わが国の腎臓病対策における地域連携・患者支援の実際
■終章
腎臓病学の未来:研究と臨床の橋渡しに向けて――自律神経と腎臓病