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医学のあゆみ290巻6・7号

新規がん免疫療法としてのT-cell engagerの進歩と可能性

医学のあゆみ290巻6・7号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2024年8月12日

ページ数 70

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2024年8月

書籍・雑誌概要

新規がん免疫療法としてのT-cell engagerの進歩と可能性
企画:吉田達哉(国立がん研究センター中央病院先端医療科)

・抗PD-1抗体などの免疫チェックポイント阻害薬(ICI)によりがん患者の予後は飛躍的に改善したが,すべての患者に効果があるわけではなく,新たな治療法の開発が求められてきた.
・T-cell engagerは,ICIとは異なる機序でT細胞を活性化してがん細胞を攻撃する新たな免疫療法であり,注目と期待を集めている.一方で,サイトカイン放出症候群や免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)など,従来の薬物療法やICIにはなかった特徴的な副作用が認められている.
・本特集では,T-cell engagerの治療開発の現状,副作用管理,今後の方向性について解説する.

目次

■T cell engagerの作用機序および耐性機序
■造血器腫瘍(白血病・悪性リンパ腫)に対するT-cell engagerの位置づけ
■多発性骨髄腫治療における二重特異性抗体
■肺がん(特に小細胞肺がん)におけるT-cell engagerの可能性
■固形腫瘍におけるT-cell engagerの開発状況
■T-cell engagerに特徴的な副作用および毒性マネジメント
■次世代T-cell engagerの可能性および開発の方向性

TOPICS
【免疫学】
RelA変異によるインターフェロノパチー
【生化学・分子生物学】
月面重力下におけるマウス下肢骨格筋の質的変化と量的変化

連載
【臨床医のための微生物学講座】
20.リステリア菌とリステリア症
【緩和医療のアップデート】
15.がん患者における泌尿器症状の緩和ケア:エビデンスアップデート
【自己指向性免疫学の新展開――生体防御における自己認識の功罪】
7.腸内細菌を自己として認識するγδT17細胞による宿主-腸内細菌共生関係構築

フォーラム
【死を看取る――死因究明の場にて】
21.死因究明の実践④