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医学のあゆみ283巻14号

循環器病学の未来――基本計画から考える循環器病学のグランドデザイン

医学のあゆみ283巻14号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2023年1月2日

ページ数 256

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2022年12月

書籍・雑誌概要

循環器病学の未来――基本計画から考える循環器病学のグランドデザイン
企画:小室一成(東京大学大学院医学系研究科循環器内科学)

・世界的にも例を見ない急速な高齢化により,わが国において心不全をはじめとする循環器病の患者が急増している.
・そこで国は2018年に「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中,心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」を成立させ,2020年には循環器病対策推進基本計画を策定した.
・基本計画における3つの全体目標のひとつが研究の推進であり,本特集では,今後推進すべきと考える循環器研究を取り上げた.

目次

■循環器病におけるゲノム・オミックス研究の将来展望
循環器病におけるゲノム研究は何を目指すのか?
肥大型心筋症のゲノム解析結果をどう活かすか
拡張型心筋症の遺伝子バリアントは心不全の発症に関与するか?
ブルガダ症候群の突然死リスクを遺伝学的にどう評価するか
周産期心筋症に遺伝子変異は関与するのか
胸部大動脈瘤・解離の遺伝子解析とゲノム医療
脂質異常症ゲノム解析は何をもたらすか?
東アジア最大の循環器病リスク遺伝子RNF213多型
遺伝的リスクを“見える化”するポリジェニックリスクスコア(PRS)とは何か
■慢性炎症・多臓器連関・メカニカルストレスから捉える循環器疾患
腸内細菌は循環器疾患の原因か
肺動脈性肺高血圧症における慢性炎症の起源はどこか
心肝連関
自律神経ネットワークの異常が心血管制御を破綻させる
心腎連関の実体は何か?
大動脈解離における血管周囲脂肪の意外な役割とは
循環器医にとってのクローン性造血(CHIP)
メカノトランスダクションによる心臓血管発生制御
心不全発症におけるTGF-βシグナルを介した心臓線維芽細胞-心筋細胞相互作用
心不全特異的線維芽細胞が心不全発症に関与する
■AI・数理モデルによる循環器疾患診療・研究の変貌
AIを循環器疾患の診断にどう活かすか?
自然言語処理の循環器診療への応用の課題と展望
循環器病学におけるマルチモーダルAIの可能性
AIによって発作性心房細動はみつかるか?
AIによって心電図から心不全を診断できるのか
IoTを用いた在宅循環器診療の未来
デジタルツイン・デジタルバイオマーカーをいかに活用するか?
人工知能の循環器基礎研究への応用と展望
心臓シミュレーションをどう臨床に活かすか
■大きく変貌する循環器疾患の診療と研究
臨床ビッグデータをどう循環器予防に活かすか?
ナッジ理論を用いた循環器疾患予防とは?
モバイルヘルスによるデジタル循環器学の現在地と未来
ビッグテックは循環器診療をどう変えるか?
メタバースとExtended reality(仮想現実・拡張現実・複合現実)がもたらす“医療3.0”
オンライン管理型心臓リハビリテーションの将来展望
ニューロモデュレーションデバイスを活用した心不全医療の未来
循環器病の予防・治療ワクチンの開発
新たな心筋再生技術――ダイレクトリプログラミング
循環器病領域における疾患iPS細胞の臨床応用のこれまでとこれから