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医学のあゆみ282巻1号
基盤病態としての慢性炎症
医歯薬出版
電子版ISBN
電子版発売日 2022年7月4日
ページ数 120
判型 B5
印刷版ISSN 0039-2359
印刷版発行年月 2022年7月
書籍・雑誌概要
基盤病態としての慢性炎症
企画:真鍋一郎(千葉大学大学院医学研究院),中山俊憲(千葉大学学長)
・慢性炎症は病態を引き起こし,進展させ,またその帰結を決定する主要なプロセスとなっており,多様な疾患に共通する基盤病態と捉えることができる.
・慢性炎症では,炎症が適切に収束されずに遷延し慢性に引き続くことで組織機能が障害されるだけでなく,多くの組織で組織構築の改変が進行し,臓器機能障害がもたらされる.
・慢性炎症による疾患研究の現在をまとめることによって,ますます研究の拡大と展開が期待される慢性炎症研究に,基礎臨床を問わず多くの研究者が参画されることを願う.
目次
精神疾患と炎症応答
アルツハイマー病における免疫系細胞の多様性とその役割
アトピー性皮膚炎の病期における病態推移
病原性免疫記憶による慢性炎症性肺疾患の病態形成機構
心不全とその合併疾患における慢性炎症の寄与
腎臓病と慢性炎症
NASHと慢性炎症
筋疾患と慢性炎症
臓器間ネットワークと消化器慢性炎症
ホスホリパーゼA2と代謝性疾患
腸内細菌と慢性炎症
慢性炎症性疾患としての動脈硬化
慢性炎症による眼疾患――加齢黄斑変性の病態メカニズム
慢性炎症と造血システム――骨髄球系細胞の視点から
慢性炎症が促進する発がんと悪性化
ILー6アンプおよびゲートウェイ反射による関節リウマチ発症メカニズム
慢性炎症におけるオステオポンチンの役割
慢性炎症の生体イメージング
脂肪組織M1マクロファージに発現するHIFー1αによる病的肥満の形成