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医学のあゆみ277巻2号

ここまでわかった細胞老化と腫瘍

医学のあゆみ277巻2号
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医歯薬出版

電子版ISBN

電子版発売日 2021年4月12日

ページ数 70

判型 B5

印刷版ISSN 0039-2359

印刷版発行年月 2021年4月

書籍・雑誌概要

ここまでわかった細胞老化と腫瘍
企画:笹野公伸(東北大学大学院医学系研究科医科学専攻病理診断学分野)

・生体内では細胞にDNA損傷などの細胞傷害が生じた際に,腫瘍化や傷害細胞の蓄積を防ぐため,これら傷害を受けた細胞の細胞周期を不可逆的に停止し,生体系から排除しようとする機構が知られている.
・この現象を“細胞老化”とよび,老化した細胞では種々の特徴的な形態学的変化(細胞質の膨化や空胞化など)や,ミトコンドリアを主体とした細胞内小器官の機能不全が生じることが示されてきた.
・細胞老化は種々の疾患の病理/病因に密接に関係するが,近年注目されているのが細胞老化機構の破綻と腫瘍化の関連性である.本特集が癌研究の領域でも比較的新しい本分野への理解を深めていただけると幸いである.

目次

■細胞老化と腫瘍化――防御機構の破綻
■がんにおける細胞老化の多彩な機能
■細胞老化随伴分泌現象(SASP)のがん微小環境における役割
■細胞老化と肺がん発生
■CAFs(cancer associated fibroblasts)と細胞老化
■副腎腫瘍と細胞老化――コルチゾール/ストレスと細胞老化
■乳癌・前立腺癌ホルモン療法後の細胞老化を介した治療抵抗性獲得
TOPICS
【泌尿器科学】
前立腺肥大症の薬物療法の最前線
【放射線医学】
頭頸部腫瘍に対するホウ素中性子捕捉療法の現状
【放射線医学】
ポリビニルアルコールでホウ素中性子捕捉療法の治療効果を向上

連載
【この病気,何でしょう? 知っておくべき感染症】
3.赤痢アメーバ症(海外には行っていないのにどうして?)
【いま知っておきたい最新の臨床検査――身近な疾患を先端技術で診断】
2.血液検査によるがん診断の展望

フォーラム
【天才の精神分析――病跡学(パトグラフィ)への誘い】
18.デイヴィッド・リンチ――“発症”する映画