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ケースで学ぶ 老年薬学

ケースで学ぶ 老年薬学
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筆頭著者 日本老年薬学会 (監修)

その他の著者等 大井/一弥 責任編集

日経BP

電子版ISBN

電子版発売日 2024年2月5日

ページ数 320

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-296-20403-8

印刷版発行年月 2024年1月

DOI https://doi.org/10.24630/9784296204038

書籍・雑誌概要

超高齢社会で必要とされる薬剤師になるために何をすべきか。
高齢者へ適切な薬物療法を提供するための現場対応力を磨く1冊。

高齢者は、加齢による身体的・精神的機能の低下により、複数の疾患を抱えることが多い。「老年薬学」は、そうした多くの併存疾患、老年症候群を有し、日常生活に支障を来した高齢者に対して、どのような薬物療法や薬学的介入を行うべきかについて、体系立てていく学問である。
 本書は、2016年に発足された「日本老年薬学会」の監修のもと、高齢者に特徴的な病態、疾患について、加齢によりどのような生理的変化が生じるかを解説。特に、4章「高齢者における疾患と治療」では、高齢者に代表的な22の病態・疾患を取り上げ、具体的な症例を通じて、処方提案や生活指導といった、薬剤師が現場で介入すべきポイントを学ぶことができる。
高齢者に多い疾患は何か、それらは加齢でどのように変化するか、薬剤師はそうした諸問題にどのような解決の糸口を見いだすことができるのか。「老年薬学」の前線に立つ執筆陣による、高齢者薬物療法の第一歩が学べる1冊。

目次

序 老年医学と老年薬学(東京大学大学院医学系研究科老年病学 秋下 雅弘 先生)
1章 老年薬学とは(鈴鹿医療科学大学薬学部 大井 一弥 先生)
1)高齢者とは
2)高齢者と社会の変化
3)高齢者の生理機能
4)フレイルとサルコペニア
5)ADME

2章 高齢者のみかたと高齢者総合機能評価(東京大学大学院医学系研究科老年病学 小川 純人 先生)
1)高齢者総合機能評価
2)QOLの評価
3)認知機能の評価
4)栄養状態の評価

3章 老年症候群とは(東京大学大学院医学系研究科老年病学 秋下 雅弘 先生)

4章 高齢者における疾患と治療
1)心不全、虚血性心疾患(三重ハートセンター薬局 高井 靖 先生)
2)脳血管障害(昭和大学藤が丘病院薬剤部 藤原 久登 先生)
3)高血圧・低血圧(神戸大学医学部附属病院薬剤部 大本 暢子 先生)
4)肺炎、嚥下性肺疾患(大阪医科薬科大学薬学部循環病態治療学研究室 加藤 隆児 先生)
5)COPD(慢性閉塞性肺疾患)(大阪医科薬科大学薬学部循環病態治療学研究室 加藤 隆児 先生)
6)糖尿病(神戸大学医学部附属病院薬剤部 大本 暢子 先生)
7)脂質異常症(新潟市民病院薬剤部 武藤 浩司 先生)
8)骨粗鬆症(虎の門病院薬剤部 那須 いずみ 先生)
9)ロコモティブシンドローム(三重中央医療センター薬剤部 長谷川 章 先生)
10)消化器疾患(日本医療研究開発機構 加藤 雅斗 先生)
11)CKD(慢性腎臓病)(米沢市立病院薬剤部 赤尾 眞 先生)
12)パーキンソン病(三豊総合病院薬剤部 篠永 浩 先生)
13)感染症(慶應義塾大学薬学部薬学科薬効解析学講座 松元 一明 先生)
14)がん(三重大学医学部附属病院薬剤部 岩本 卓也 先生)
15)皮膚疾患(鈴鹿医療科学大学薬学部 大井 一弥 先生)
16)褥瘡(医療法人愛生館小林記念病院褥瘡ケアセンター 古田 勝経 先生)
17)ポリファーマシー(千葉大学医学部附属病院薬剤部 新井 さやか 先生)
18)うつ(三重県立こころの医療センター薬剤部 中村 友喜 先生)
19)せん妄(睡眠障害)(三重県立こころの医療センター薬剤部 中村 友喜 先生)
20)認知症(鈴鹿医療科学大学薬学部 三輪 高市 先生)
21)便秘(国立研究開発法人国立長寿医療研究センター薬剤部 溝神 文博 先生)
22)排尿障害(ながえ前立腺ケアクリニックお薬情報センター 前堀 直美 先生)

5章 高齢者の介護と在宅医療
1)施設ケア(横浜あおばの里薬剤部 丸岡 弘治 先生)
2)在宅医療(さいがケアファルマ合同会社 雜賀 匡史 先生)
3)緩和医療(日本赤十字社医療センター薬剤部 細谷 治 先生)
4)終末期医療(日本赤十字社医療センター薬剤部 細谷 治 先生)
5)食事状況に応じた剤形選択(昭和大学薬学部 倉田 なおみ 先生)

6章 法律と制度(帝京平成大学薬学部 亀井 美和子 先生)