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病状説明
ケースで学ぶハートとスキル
筆頭著者 天野 雅之 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-64170-8
電子版発売日 2020年5月18日
ページ数 310
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-04170-6
印刷版発行年月 2020年4月
書籍・雑誌概要
病状説明は、「説得」でも「言い切り」でもない。関係する者全員が「これまでとこれから」の価値感を共有することにある(共創)。本書は、14のケーススタディで、実際の会話や準備で重要なポイントや「技」を学ぶ(実践編)と、病状説明を漏れなくスムーズに行うためのフレームワークと、その理論的背景の解説(理論編)で構成される。病状説明を学ぶ人、教える人のために「心と技」をセオリー化した画期的な1冊。
目次
実践編
0 オリエンテーション――CUPSOUPで“あたたかい病状説明”をしよう
01 入院説明――入院の必要性を明確に伝えよう
02 心肺停止時の意向確認――DNARはあくまで蘇生処置の意向です
03 帰宅説明――相手の来院理由を常に意識しよう
04 お看取り説明(ER編)――その場にいるすべての人をケアしよう
05 検診異常/検査提案――プロとしてのオススメを提示しよう
06 病名告知――相手のペースに合わせよう
07 小児への説明――保護者にも本人にも説明しよう
08 退院説明――退院への不安に向き合おう
09 転院説明――バトンを引き継ぐことを伝えよう
10 院内急変――家族にもスタッフにも説明が必要
11 お看取り説明(病棟編)――故人にも家族にも主治医にも敬意を払おう
12 感情的な相手――自分の感情を落ち着かせよう
13 Advance Care Planning――全体の流れを意識して対話をつなげよう
14 在宅診療への退院支援カンファ――立場や役割を明確にしよう
理論編 Part 1 CUP:Support Activities
C Circumstance――説明環境を整えよう
U U(You)――あなたの考えを整理しよう
P Partner――相手の状況を分析しよう
理論編 Part 2 SOUP:Bedside Activities
S Share――スタートラインを揃える
O Offer――評価項目と選択肢を提示する
U Unite――優先順位をチームで決める
P Plan――具体的な行動と全体のまとめ
理論編 Part 3 「病状説明」をさらに深く学びたい人のために
1 事実と解釈のギャップのマネジメント
フレームと“問題”の定義
Disease-Illnessモデル
解釈モデル
2 非合理的な判断のマネジメント
限定合理性
古典的意思決定理論
行動経済学
3 チームとしての意思決定のマネジメント
プロセスの妥当性
臨床倫理4分割法
Sturmbergの複雑性分類
4 病状説明アップデート
先人や他分野に学ぼう
後輩に伝えよう
病状説明に関わり続けよう
あとがき
索引