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見直されたビグアナイド 改訂版
メトホルミン
筆頭著者 河盛 隆造 (編)
順天堂大学大学院スポートロジーセンター教授
フジメディカル出版
電子版ISBN
電子版発売日 2022年5月2日
ページ数 206
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-86270-022-3
印刷版発行年月 2009年5月
書籍・雑誌概要
●なぜメトホルミンは海外で第一選択薬であり続けるのか? Legacy effectなど今日の多くのEBMの先駆けともなった薬剤を徹底解剖
●メトホルミンの効果的な使い方,使用禁忌,副作用,相互作用について網羅
●経口糖尿病薬の選択肢が増える中で,ビグアナイド薬の適応をよりわかりやすく解説した臨床医・研修医必携の1冊
目次
Ⅰ.糖尿病の薬物療法
2型糖尿病における経口糖尿病薬の役割
経口糖尿病薬の種類と薬理特性
なぜ一時期ビグアナイドが使用されなくなったのか?
Ⅱ.メトホルミンの再評価と理由
メトホルミンは単独投与において低血糖を起こさない
メトホルミンは肥満を助長させない(体重減少効果?)
血糖降下以外に期待されるメトホルミンの臨床効果
・インスリン抵抗性の改善作用
・脂質代謝の改善作用
・PAI-1活性に対する抑制効果
・AGEs産生抑制
・脂肪肝の改善作用
・食欲抑制作用(グレリン,GLP-1増加作用など)
・その他(消化管作用,降圧作用,血小板凝集抑制作用,内皮機能改善作用)
大規模臨床試験(UKPDS)による予後改善効果
MORE STUDY(非肥満患者に対する効果なども含めて)
ADOPT試験について
2型糖尿病の発症予防効果から見た有用性
医療経済性からの有用性
Ⅲ. 症例に見るメトホルミンの効果的な使い方
SU薬単独でも血糖コントロールがうまくいかない場合
高脂血症を伴った糖尿病の場合
メタボリックシンドロームの場合
他の糖尿病治療薬と併用した方がよい場合
・インスリン製剤
・α-グルコシダーゼ阻害薬〈α-GI投与にBGを追加投与した症例〉
・チアゾリジン誘導体
・チアゾリジンとの併用療法における使い分け
・グリニド
第一選択薬にメトホルミンを使うのがよいケース
・欧米における肥満を伴った糖尿病
・日本における肥満を伴った糖尿病
Ⅳ. メトホルミンを使ってはいけない禁忌症例
Ⅴ. メトホルミンの副作用と服薬指導での注意点
Ⅵ. 塩酸メトホルミンの相互作用